

さてここで、「必ず魚を釣る」ことって、難しいことだと思いますか?
実は意外と簡単です。
- 魚のいる場所に行くこと
- 魚の食う時期に行くこと
- 魚の好むエサを使うこと
この3点をおさえることが出来れば、子供や初心者でも何かしらほぼ絶対に釣れます。釣りには技術も必要ですが、情報収集が第一に大事。いつ、どこで、どんな仕掛けで何が釣れるのか知ることが最重要なのです。
一方、ベテランでも全く魚が釣れないことはありますが、これは、ただ単に釣りたいけど釣れないボウズとは意味が異なります。潮、天候、釣り場など必ずしもベストでない中、あえて竿を出し、釣れない理由を自分なりに分析して次回に繋げる糧にするためのボウズです。そのようにして検証を繰り返し、自分の持つ情報を深めていくことで釣果アップに繋げていくのです。


…そんなわけで前置きが長くなりましたが、今回は私の今までの経験から、どんな条件下でどんな仕掛けを使うと、何が釣れるのかを踏まえた上で、ファミリーフィッシング(海釣り)で、子供でも簡単に、絶対に魚が釣れる方法をご紹介したいと思います。
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子供でも絶対に釣れる釣り方とは
以下に挙げることを忠実に実践していだければ、消極的に言っても99%魚は釣れます(大きさ不問ですが)。子供に限らず初心者の方にも参考にしていただけると思います。是非とも実践してみてください!
釣り場を決める
まずは釣り場を決めましょう。先述の通り、最重要となるのが「魚のいる場所」の情報収集。特に以下の二点がポイントです。
①足場は良好であること
足場の良い場所で釣りをすることは、子供と釣りをするための前提条件で、釣果を考えるとむしろ不利になるかもしれません。
ただ、テトラポットは滑って転倒する恐れがありますし、地磯は潮の満ち引き等、ある程度知識がないと危険です。できれば避けましょう。堤防や海釣り公園が無難です。子供を連れていくなら安全第一で。
また、ライフジャケットの着用は必須です。潮の流れる海に落ちた子供を助けるのは至難の技。ライフセーバーなどプロの方でなければ困難です。くれぐれもご注意ください。
②潮通しが良いこと、水深が深いこと
潮通しに関しては、湾内向きでなく、外海向きで釣りができる堤防の方が有利な場合が多いです。そしてなるべく水深のある釣り場を探しましょう。
人気の釣り場
上記①、②を満たす人気の釣り場の例をあげると
- 千葉なら南房総の堤防
- 静岡なら沼津の静浦港
- 神奈川なら本牧海釣り施設
あたりは、潮通しが良く魚影が濃い、良い釣り場です。但し、それに比例して人口密度も非常に濃いので注意。
「魚影が濃い」「足場も良い」「人が少ない」の三拍子揃った釣り場など、日本にはほぼ存在しないと思います。いい釣り場には大抵、人気が集中します。
例えば、ハイシーズンになると静浦港は朝5時には釣り場が埋まりますし、本牧海釣り施設も開園前に釣り座確保のために行列ができます。
子供を連れて足場の良い絶対釣れる釣り場に行きたいなら混雑は覚悟しなければなりません。早起き必須です。
日程を決める
釣行日程で考慮したいのが「釣れる日」に行くこと。とりわけ季節は釣果に大きく影響します。高確率で釣れるのは、8月・9月・10月です。
魚釣りのベストシーズンは夏~秋。1月・2月の厳寒期は魚が口を使わなくなり、後程紹介する必釣法を使っても思うように釣れません。
また、潮周り・潮汐についても注意が必要です。
一般的に「大潮」には魚の活性が上がるとされています。それが釣果に直接影響するとは限りませんが、大潮時は釣り場の水深や潮流の速さなど「釣り場の状況」も大きく変化し、それが釣果に大きく関わる場合はしばしばあります。
例えば、普段から浅い堤防では、大潮の干潮時には釣りにならなくなり、釣果を大きく左右します。
もともと水深のある釣り場であれば、そこまで影響がないように感じますが、事前に確認しておいた方がいいと思います。
よく「大潮は釣れるよ!」とか「今日は潮のいい日だから…」など、魚が釣れる潮の話を聞くのですが、本当に潮回りって釣果に影響するんだろうか?そんな疑問を抱く方も多いのではないでしょうか。毎日同じ場所・条件で釣りができるなら、その影響を感[…]
また先述の通り、魚影の濃い釣り場には総じて人が多く、釣り座を確保するためには早起きするしかありません。子供連れであれば、スペースも広めに必要ですのでなおのこと。釣り座は早い者勝ち。狭いスペースに無理矢理割り込むのはマナー違反です。非常に迷惑な行為ですので絶対にやめましょう!
というわけで、8月・9月・10月がこの必釣法の重要条件となります。そして釣り座の確保のため朝早く出る事が肝要です。
絶対釣れる仕掛け・釣り方
準備するのは一般的な「サビキ釣り」の仕掛けです。
えっ!?必釣法ってまさかサビキ!?
と、落胆された方もいるかもしれませんが、ここで一工夫します。
サビキ仕掛けには、小さな針にアミエビを引っ掻ける「トリック」サビキと、大きめの針にヒラヒラを付ける「スキン・サバ皮」サビキがありますが、ここでは後者を使います。
一工夫というのも簡単で、仕掛けの針ひとつひとつにオキアミを無理矢理引っ掻けます。根本のスキンが邪魔できれいにオキアミが刺さらないと思いますが、多少の型崩れは問題ありません。
セッティングが完了したら、30メートルほど遠投します。投げ方は、付けたオキアミ達が外れないように、振りかぶりから投げ始めまでのモーションは優しく、投げ終わりにかけて徐々に力を強めていくイメージです。少し慣れが必要かもしれません。
錘が着底したら、糸をたるませないようテンションを保ちつつ、振っては数秒止めて、巻いては数秒とめて…と適当に誘いをかけます。
…これで大体釣れちゃいます。
更に、もしこの方法で釣れない場合の奥の手として、餌にオキアミでなくアオイソメを使います。底から1mほど上の水中でアオイソメの群れをヒラヒラさせるというなんとも邪道な釣法ですが、食欲をそそられるのか、魚達は狂喜乱舞し食い付いてきます。
様々な釣りの種類があるなかで、以上の仕掛け・釣り方が、私の知る限り、最も簡単かつ高確率で魚が釣れる方法です。
なお、サビキ釣りについてもっと精しく知りたい方は以下の記事もご参照ください。
海の堤防釣りで人気の釣法「サビキ釣り」。簡単に魚を釣ることができる初心者にオススメの釣り方として、以下の記事でも紹介しました。[sitecard subtitle=関連記事 url=https://kawauma.com/post-[…]
この釣法で使用するタックル
ご紹介した釣り方を実践するためのタックルには、適度な長さ・固さの竿と、それに対応するリールが適しています。それらについて以下でご紹介します。
釣竿
この仕掛けで釣りをするのに最適な竿として私がおすすめしているのが、DAIWAのクロスビート836TML。
この竿はとても万能で、子供用の釣竿としてもおすすめです。以下の記事で詳細をご紹介していますのでご参考まで。
2020年4月にダイワ(Daiwa)から、「クロスビートSW」が発売されます!(function(b,c,f,g,a,d,e){b.MoshimoAffiliateObject=a;b[a]=b[a]||function(){arg[…]
この竿でないと釣れないと言うわけではありませんが、長さ・固さ・重さのバランスがよく非常に扱いやすく、サビキだけでなく様々な釣り方に対応できるおすすめの万能竿です。
その他初心者向けの釣竿については以下の記事で紹介していますのでご参考まで。
「初心者用の釣竿」を探しているけど、正解か分からない…とお悩みの方へ、釣り歴30年の私が、ベストロッドの選び方と、オススメの一本をご紹介します。ここで重要なことは、初心者と一括りに言っても、ニーズは人それぞれ異なるということ。[…]
リール
リールのオススメは国内メーカー製のスピニングリール。品質はもちろんのこと、アフターサービスも手厚いです。私は故障した際、なんと二回とも無償で部品交換してくれました。
DAIWA製なら「ワールドスピン」の3000~4000番をおすすめします。このリールの詳細については以下の記事をご参照ください。
海釣りで初心者・子供が使用するビギナー向けリールをお探しなら、「ダイワ(DAIWA) ワールドスピン」がおすすめです。このワールドスピンは、私が子供用に初めて買ったリール。値段のわりに丈夫で、今でも家族釣りで大活躍しています。[…]
その他の釣り道具
釣りをするためにはその他にもバケツやハサミなど細々した小物が必要です。
海釣りに必要な道具は「釣竿」と「リール」だけではありません。他の細々した小物が意外と大事。ただその中には、釣りに「必要不可欠」なものもあれば、「あったら便利」程度のものあり、その重要度が分かりにくかったりします。特に釣り未経[…]
釣れる魚
青物が狙い目
8月9月は魚の活性が非常に高く、ベラ、サンバソウ、ネンブツダイなど(釣り場により魚種は異なりますが)の小魚であれば嫌と言うほど釣れるのですが、特に狙い目のターゲットがサバやソウダガツオなどの青物です。
青物は基本的には表層で餌を捕食しますが、この時期の潮通しの良い場所では底の方にも降りてくるため、中層、下層とタナが定まらなくても釣れるチャンスがあり、子供や初心者でも釣りやすくなってきます。更にこの時期の青物は、目に入るものを見境なしに荒食いし、ぐんぐん大きくなっていきますので、高確率で大物が狙えるのです。
この釣り方で、運が良ければ30センチ弱の青物が入れ食い状態になることもあります。
うちの息子もワカシの入れ食いを体験し大興奮でした。アオイソメのサビキで、足元でシイラが釣れるというラッキーな日もありました。
毒のある魚に注意
大物が釣れる確率も上がりますが、同時に毒を持つ危険な魚が釣れてしまうことも多くなります。
フグなど食べなければ問題ない魚もいますが、ゴンズイやハオコゼなどの毒針を持つ魚には特に注意しましょう。以下の記事に堤防で釣れる危険な魚についてまとめていますので御参考まで。
潮風を感じ、青い空を眺めながら釣糸を垂らすのは気持ちのいいものです。魚が釣れたら更に爽快!ですが、釣れた魚には不用意に触ってはいけません!海には猛毒を持った魚がウヨウヨいます。大怪我をしてしまってはせっかくの楽しい休日が台無[…]
絶対釣れる釣り方まとめ
以上が、子供でも簡単に絶対に魚が釣れる方法の主な内容でした。まとめると
- 釣れる釣り場の情報収集
- 釣れる時期、時間の把握
- サビキ仕掛けに一工夫
- 扱いやすい竿の使用
この4点が重要です。特に「8月・9月の大潮」はお忘れなく。この時期の魚の活性の高さは要。大型青物の入れ食いのチャンスです。
今回ご紹介した方法で、お子さんとの海釣りを更にお楽しみ頂けることを祈っています。
また、その他初心者向けの釣り方については以下の記事もご参照ください。
「初心者におすすめの釣り方って、サビキ釣りしかないの?」確かに、サビキ釣りは誰にでも簡単に始められるビギナーにうってつけの釣法ですが、何もサビキ釣りに拘らなくとも、初心者が楽しめる釣り方は他にたくさんあります。昨今の釣りの進[…]
なお、この釣り方なら子どものみならず初心者全般に楽しんでもらえるはずです。彼女との釣りデートなどいかがでしょうか。
彼女と「釣り」って、デートの選択肢としてどうなの?釣りの経験がない方はもちろん、もともと釣りが好きな方にとってみても、デートの選択肢として「釣り(フィッシング)」を選ぶことには不安を覚える方が多いのではと思います。お金をかけ[…]
以上、参考になれば幸いです。