潮風を感じ、青い空を眺めながら釣糸を垂らすのは気持ちのいいものです。魚が釣れたら更に爽快！
ですが、釣れた魚には不用意に触ってはいけません！
海には猛毒を持った魚がウヨウヨいます。大怪我をしてしまってはせっかくの楽しい休日が台無しに…それどころか命の危険も…！？
そんなことにならないように、海釣りへ出掛ける前に、磯・堤防で釣れる危険な魚について事前に知っておきましょう。
今回は、毒魚に関する参考文献やクチコミ情報に自身の経験も混じえ、海の毒魚の危険度をランク付けしながら、毒の強さや刺された時の症状などについて紹介します。
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海の毒魚ランキング
海の毒魚について、その危険度を5段階評価し、ランキングを作成してみました。
海の毒魚 第5位 ゴンズイ
海の毒魚の危険度ランキング第5位は、ゴンズイです。
出典:マリトコ web魚図鑑https://zukan.com/fish/leaf8419
初めて見る方、第一印象は恐らく「めちゃカワイイ！」か、「めちゃキモい…！」のどちらかに割れると思います。
ちなみに私は前者の方だったのですが…少なくとも小さなお子さん方は、このつぶらな瞳と、ぴょこっと生えた髭に強烈に魅了されると思います。
しかしこのゴンズイ、そんなキュートな見た目とは裏腹に、毒針を携えた非常にデンジャラスなやつなのです。
プリプリ可愛く誘ってくるところがまた厄介。
毒性は、スズメバチの10倍くらい。
刺されると激痛のみでは済みません。例えば親指なら2倍以上腫れ上がります。患部が壊死したり、老人や子供の死亡例もあるようです。
背ビレと胸ビレの毒針は鋭く、長靴も貫通するので足で蹴らないこと！友人は長靴越しに刺されました。これやっちゃう方、結構いるみたいです。
また、死んでいても毒は残っているので油断禁物。夜中に釣れることが多いので、暗い中誤って触ってしまう方も多いようです。
毒性の強さ、魅惑的な風貌、夜の暗がりに紛れて出没する達の悪さから、危険度3.5ポイントで、第５位に認定します。
ゴンズイについての詳細は、以下のブログが参考になります。
海の毒魚 第4位 アイゴ
海の毒魚の危険度ランキング第4位は、アイゴです。
出典:マリトコ web魚図鑑https://zukan.com/fish/leaf8330
このトガった出で立ちと毒々しい模様。一目見て「こいつヤバくない？」と勘付かれるかと思います。
堤防や磯でクロダイを狙っていると、外道でよくかかります。引きが強く、楽しませてくれるのですが、こいつも猛毒を持っています。
アイゴの毒性は、ゴンズイよりも強いそうです。激痛はもちろん、患部の壊死、下手すると死に至る猛毒です。
背ビレ、腹ビレ、尻ビレに毒の棘が沢山あります。上・下・後方をここまであからさまに武装されると、逆に捌いてやりたくなります…
で、ヒレというヒレをハサミでジョキジョキ切って、塩焼きにして食べてみたことがあるんですが、これがなかなかの美味。身はしっかりとしていて食べごたえがありました。
毒性は非常に強いですが、「触るな危険」と見た目で訴えてくるため、こちらの警戒心と相殺して、危険度は4ポイントとし、第４位に認定しておきます。
アイゴの生態や、刺されたときの対処法については以下のブログで詳しく紹介されていました。
海には毒を持つ危険な魚がたくさんいます。 その一つにアイゴという魚がいます。 釣りのお好きな方は恐らくご存じでしょう。 …
海の毒魚 第3位 ハオコゼ
海の毒魚の危険度ランキング第3位は、ハオコゼです。
カサゴの赤ちゃんですか？と、ナメてかかると大変なことになります。体長は8㎝ほどと小さいのですが、このニワトリのトサカを想起させる頭上の背ビレには猛毒が仕込んであります。
このハオコゼも堤防でよく釣れる魚です。ファミリーフィッシングでお子さんのちょい投げ仕掛けに食い付くこともよくありますので注意してください。
毒性はアイゴやゴンズイほど強くありませんが、刺されると半日程痛みが引きません。そして毒性の強さはさることながら、注意すべきはその執念深さにあります。
針を外そうとすると、空を飛ばんとするニワトリではないですが、こちらの指を狙って果敢に飛び跳ねまくります。
体が軽い分、跳躍力が予想外に高いので危険です。
私は怖いので糸ごと切ってリリースしますが、針を外される方はくれぐれも注意してください。
毒性の強さ、執念深さ、ニワトリっぽさから、危険度4ポイントで第３位に認定します。
なお、ハオコゼに刺されたときの体験談が以下のブログで紹介されていました。
ハオコゼ（毒魚）に刺された体験談。応急処置の大切さ、ハオコゼに刺された時の症状などを書きました。刺された後は紫色に変色し…
海の毒魚 第2位 ミノカサゴ
海の毒魚の危険度ランキング第2位は、ミノカサゴです。
なんとも鮮やかな縞模様。オシャレ度なら確実に5点満点をあげたいところ。「海の貴婦人」の異名も頷けます。
そしてバラには棘があるように、この美しい貴婦人も、やはり持っています。背ビレに強烈な毒針を。
毒性は、ハオコゼと同レベルと考えて良いと思います。痛みだけでなく、発汗、吐き気を引き起こし、呼吸困難に陥ることもあるみたいです。
性格は実は攻撃的で、綺麗だなと喜んで近寄ってくるダイバーを襲うこともあるらしいです。
毒性の強さに、ハニートラップのうまさを加点して危険度4.5ポイントで、第２位に認定します。
なお、このミノカサゴは食べると非常に美味しいらしく、以下のブログで捌き方が紹介されているので、気になる方は参考にしてみてください。解毒の方法も参考になります。
今回は、ミノカサゴについてのお話しになります。観賞魚としての印象が強いミノカサゴは、実は、釣りでもよく見かけることがある…
海の毒魚 第1位 オニカサゴ
海の毒魚の危険度ランキング第1位は、オニカサゴです。
出典:アイラ web魚図鑑https://zukan.com/fish/leaf14668
「鬼」です。もう見るまでもなく、名前からして恐ろしいこの魚、やはり猛毒を持っています。
毒性は、ハブの20倍弱と言われています。
痛み的には、大のおとなが死を覚悟するほどもがき苦しむレベルです。刺された瞬間、体が硬直して動けなくなったとの話も聞きます。
投げ釣りで釣れることもあるのですが、数はそれほど多くありません。基本的には沖の中深場に生息する魚です。
私は船に乗って、あえて沖へこの魚を狙いに行きます。なぜならとても美味しいからです。非常に淡白なんですが、身の締まりが普通のカサゴの比ではありません。煮付けにすると違いが良くわかります。私は大体、刺身か鍋にして食べています。
2キロ級を釣り上げたことがありますが、見た目も恐すぎで、魚ではなく怪獣のようでした。体もゴツゴツしていて骨太で…一匹捌くのに一時間かかりました…。
毒性の強さ、見た目の恐ろしさから、危険度5ポイント、第一位に認定します。
なお、食べられるサイズのオニカサゴを狙うのなら、大物のいる沖へ出るために釣り船に乗りましょう。以下の記事では釣り船の乗り方について詳しく紹介しています。
釣りを楽しむフィールドには「磯」「堤防」「渓流」などありますが、その中で最も敷居が高く、初心者が足を踏み入れづらい場所が「釣り船」(船釣り)ではないでしょうか。だってそうですよね…[word_balloon id="2" p[…]
刺されると危険ですが、食べると非常に美味しいこの魚、是非船釣りに挑戦して釣って食べてみてください。
海の毒魚まとめ
以上、磯や堤防で釣れる、毒を持つ危険な魚ランキングでした。
どの魚も個性が強く、記憶に残る奴らばかりですが、他にも危険な魚はたくさんいます。こいつらが釣れてしまった場合は絶対に刺されないよう、メゴチバサミなどを必ず持っていくことをオススメします。
しっかりと準備をし、安全に楽しく釣りをしましょう。以上、参考になれば幸いです。