これからメバリング(メバルのルアー釣り)を始めようと思っている方、ご注意ください。
メバリングには、専用ロッドが必要です。
「竿なんて何でも代用きくでしょ?」私は当初そう思い、ガチガチのバスロッドに極細ライン+プラグで初めてのメバリングに臨んだのですが、タックルバランスがめちゃくちゃでラインがブチブチ切れてルアーをロストしまくった苦い経験があります…。
極細のラインを使い、重さ数gのルアーをしっかり飛ばし、自在に誘い、メバルの口に確実にフッキングするには、
- 軽いルアーを投げられる反発力と柔らかさ
- 取り回しの良い長さ
- 振り続けても疲れない軽さ
そんな要素を満たすロッドでなくてはなりません。
そこで私がメバリング初心者の方に一番にオススメしたいロッドが「ダイワ 月下美人」。
「月下美人」は最近のダイワの看板ブランドと言っても過言ではない大人気シリーズのひとつですが、中でもオススメなのが「20 月下美人 メバル」。
2020年9月にリニューアルされた、月下美人シリーズのエントリーモデルです。
ということで今回は、このダイワのメバリングロッド「20 月下美人 メバル」について、特徴やラインナップをまとめていきます。
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「20 月下美人 メバル」の特徴
ダイワ「20 月下美人 メバル」の特徴についてダイワの公式ホームページを見ると、インパクトのあるコンセプトが目に飛び込んできました。
月下美人史上、最もコストパフォーマンスが高いメバル入門ロッド。
なんと!ダイワさん自ら「最もコストパフォーマンスが高い」と言い切っているではありませんか!
詳しい方の意見を聞いたり、購入者から使用感を伺ったりするのもいいのですが、メーカーがハッキリとコスパ最強を謳っているのであれば、これに勝る信頼感はありません。
以下ではその高いコスパの所以となる特徴を挙げていきます。
ブランクスにHVFカーボン採用
「20 月下美人 メバル」では、ブランクスにHVFカーボンが採用されています。
このHVFカーボン、定価35,000円クラスの「月下美人MX」にも採用されている高品質な素材。
この類いの高弾性カーボンをこの価格帯で採用…。コスパの高さのポイントはおそらくこの素材の原価の高さにあるのではないでしょうか。
メバリングロッドのような細い竿ほど「強度」が重要になってくると思いますが、パワフルかつ軽量なHVFカーボンが、良いメバリングロッドを作るために不可欠な要素と判断しての採用でしょう。
看板ブランドだからこそ、エントリーモデルにも確かな品質を追求した結果だと思います。
MEGATOPを採用
「20 月下美人 メバル」のソリッドモデルには、MEGA TOP(メガトップ)が採用されています。
このメガトップの採用により、より強度の高く柔軟な穂先となっています。ちなみにこれも上位モデル「月下美人MX」に備わっているテクノロジー。
竿の主要な部分が、上位モデルとほぼ同じ仕様。それでいて価格はその半額以下ですから、最高のコストパフォーマンスというのも頷けます。
トップガイドは大きめのSICリング
「20 月下美人 メバル」のガイドは、トップにSICリングを採用しています。
最も負荷のかかるトップのみにSICリングを採用する形は、最近のダイワのコスパ戦略の常套手段となっていると感じますが、「20 月下美人 メバル」では、HVFカーボンの採用によるブランクの軽量化により、大きめのガイドが搭載されているところがポイント。これにより摩擦の抵抗を抑え、飛距離アップに繋げています。
「20 月下美人 メバル」のラインナップ
「20 月下美人 メバル」は、以下の4つのラインナップ展開になっています。
品名 | 標準 全長 (m) | 継数 (本) | 仕舞 (cm) | 標準 自重 (g) | 先径 (mm) | 元径 (mm) | ルアー 重量 (g) | 適合 ライン ナイロン (lb) | 適合 ライン PE (号) | カーボン 含有率 (%) | メーカー 希望本体 価格(円) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
610L-S | 2.08 | 2 | 108 | 64 | 0.7 | 9.9 | 0.5-8 | 1.5-4 | 0.1-0.4 | 97 | 15,200 |
74UL-S | 2.24 | 2 | 116 | 66 | 0.7 | 9.9 | 0.3-5 | 1-3 | 0.1-0.3 | 97 | 15,700 |
76L-T | 2.29 | 2 | 118 | 77 | 1.1 | 10.9 | 0.5-8 | 1.5-4 | 0.15-0.4 | 98 | 15,800 |
83M-T | 2.51 | 2 | 129 | 86 | 1.2 | 11.9 | 2-15 | 2-6 | 0.15-0.6 | 98 | 16,800 |
※この表は横にスクロールできます。
最近はロッドの細分化が度を超えて、ひとつのシリーズ内でラインナップが多すぎて「どれを選べば良いかわからない」「コンセプトがぼやけてしまう」といった例も見られますが、この「20 月下美人 メバル」については、4アイテム各々目的が明確で、4つ全て欲しくなってしまうような魅力を感じます。
操作性の高い610L-S
20月下美人メバルのラインナップで最も操作性の高いショートモデルが「610L-S」。
高感度のソリッドティップタイプで、堤防や小磯で活躍します。
短めなので誘いを多用するデイゲームで重宝し、ボートでも扱いやすいモデルです。
オールラウンドな74UL-S
20月下美人メバルの中でもしなやかなソリッドティップが特徴の「74UL-S」。オールラウンドに使えるメバリングロッドです。
使用頻度の高い1g前後のジグヘッドリグ、3g前後のプラグに対応。
以下のチューブラーティップのモデルと比較し柔らかく、魚のアタリを弾く事が少ないので、初めてのメバル竿にはこのモデルが最も適していそうです。
ハイレスポンスな76L-T
20月下美人メバルシリーズの中で高い感度を誇るのが「76L-T」。
積極的に掛けていくアクティブな釣りを楽しみたい方はチューブラーティップのこちらでしょうか。掛けを重視しつつも掛かると胴に入る調子でバレを防ぎます。
プラグ、メタルジグ、ジグヘッドリグ、5g前後のフロートリグなどに幅広く対応するモデルです。
ハイパワーな83M-T
シリーズ中最もパワーのある「83M-T」。
重めのジグヘッドリグ、フロートリグ、プラグに対応するため、サーフやゴロタ場で重宝するモデルです。
メバルを狙いながら、シーバスやクロダイにも対応できるパワーを持っています。
「20 月下美人 メバル」は初めてのメバルロッドに最適!
以上、「20 月下美人 メバル」について特徴やラインナップをご紹介しました。まとめると、
- 1万円台で手に入るメバリングロッド
- HVFカーボンなど上位モデルの主要スペックを搭載
- シリーズ4モデルそれぞれ特徴があり魅力的
- 初めてのメバル竿には「74UL-S」がオススメ
また「月下美人」というネーミングも目を引くポイントですよね。花言葉に繋がりは無さそうですが、ナイトゲームで月明かりの下、しなやかに弧を描くロッドの姿が想起されてオシャレな印象です。ロゴも趣ありますしね。
ということで、メバリング専門ロッド「20 月下美人 メバル」はそのコスパの高さから、初心者の方はもちろん、中級者や上級者にも納得の一本となるのではないでしょうか。
なお、アジングとメバリングを両方楽しみたい方は、アジングロッドとしてイチオシのシマノ「ソアレBBアジング」をメバリングに併用するのもアリかと思います。選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
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以上、皆さんのフィッシングライフの充実の一助となれば幸いです。