ルアーで釣れる海の魚一覧!魚別に難易度・仕掛け・釣り方を紹介!

海の魚がルアーで釣れる!

一昔前はブラックバス一辺倒だった日本のルアーフィッシングも、その後目覚ましく進化を遂げ、近年では様々な魚をターゲットに楽しめるようになりました。

特に海のルアー釣りでは、エサでもなかなか釣れない難易度の高い魚も狙うことができるようになり、目下人気沸騰中です。

そこで今回は、ルアーで釣れる海の魚について一覧で整理し、魚別に難易度、釣り方、仕掛けなどを紹介したいと思います。

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ルアーで釣れる海の魚一覧表

ルアーで釣れる海の魚について、釣れる魚や難易度を私の主観評価で以下の通りまとめてみました。地域や個人の技術差等により感じ方が異なると思いますので、目安としてご参照ください。

釣れる魚難易度(船)難易度(陸)
ワカシ・イナダ
ワラサ・ブリ
カサゴ・ソイ・ハタ
アジ
メバル
シーバス
ヒラメ・マゴチ
チヌ(クロダイ)
マダイ
アオリイカ
タチウオ
ヒラマサ・ブリ・カンパチ
ヒラスズキ
ロウニンアジ(GT)

このように船からでも陸からでも、ルアーで様々な海の魚を狙うことができます。ただし、基本的にルアー釣りは、疑似餌の「動き」で魚を誘って食わせる釣法なので、置き竿でも釣れるエサ釣りと比べると全般的に難易度は高いです。

ルアーで釣れる魚の釣り方を紹介

以下ではルアーで釣れる魚の釣り方を魚種別に紹介します。

ワカシ・イナダ

イナダ

難易度(陸から):

ワカシ・イナダは海のルアー釣りの人気ターゲット。ブリの幼魚で、ワカシ→イナダ→ワラサ→ブリと成長に応じて呼び名が変わる出世魚です。

地域によって基準が異なるようですが、関東では一般的に30cm未満をワカシ、30cmから50cmをイナダ(関西ではハマチ)と呼ぶようです。

ワカシ・イナダが釣れる時期は7月から10月頃まで。

7月頃、サバなどに混じりポツポツとワカシが釣れ始め、8月〜9月が最もイナダの活性が高く釣りやすいシーズンだと感じています。群れにさえ当たればガンガン食ってくるので、時期さえ選べば難易度は低く、初心者のルアー釣り入門にも最適かと思います。

ワカシ・イナダのライトショアジギング

ワカシ・イナダをルアーで狙うなら、陸っぱりからの「ライトショアジギング」が人気です。以下のような仕掛けを使用します。

  • 10フィートほどのショアジギング用ロッドやシーバスロッド
  • 中型スピニングリール
  • ラインはPE1号前後が使いやすい
  • ルアーは30g前後のメタルジグ

ライトショアジギング用のロッドは「メジャークラフト 三代目クロステージ」、リールは「ダイワ レグザ」がコスパが高いと定評があります。

その他仕掛けの詳細は以下のページで詳しく紹介していますのでご参照まで。

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ショアジギングとルアー

ワカシ・イナダをライトショアジギングの釣り方のコツは以下の3点。

  • 出来るだけ遠くに飛ばすこと
  • 出来るだけ速く巻くこと
  • 出来るだけ多く投げること

魚の群れを探るために「遠くに飛ばす」「多く投げる」の2点は当然と言えば当然。一番のポイントは「速く巻く」ことです。(高速リトリーブと呼ばれます。)

イナダを始めとする青物は、海のスプリンターと言われ泳ぐのが非常に上手。素早く動くルアーにも、ものすごい速さで対応してきます。

ルアーの巻取り速度とイナダの遊泳速度を比較してみても、イナダの速度が時速40kmに対し、1回転90cmのハイギアのリールを一秒に4回転させたとしても、ルアーの時速は13キロ程度。そのため、どんなにリールを速く巻いてもイナダが追い付けなくなる心配はありません。

ワラサ・ブリ

ブリ

難易度(船から):

ワラサはブリの若魚。先述の通り、最終的にはブリになる出世魚で、50cm以上80cm未満のものを言います(地域等により基準は異なります)。そして80cm以上のものをブリと呼びます。

ワラサ・ブリのルアー釣りシーズンは9月・10月・11月辺り。陸から狙うワカシ・イナダのシーズンより少し遅めになります。

ワラサ・ブリのルアー釣りはオフショアからのジギングで

ワラサ・ブリほどのサイズになると、陸っぱりから狙うには難易度が高く、船に乗りオフショアからジギングで狙う方が確実。仕掛けは以下の通りです。

  • 6から7フィートのジギングロッド
  • 中型スピニングリール
  • ラインはPE3号+リーダーフロロカーボン50lb
  • ルアーはメタルジグ100〜120g

なお、ブリ狙いのジギングでコスパが高くおすすめのロッドはこちら。

またこれに加え、プラグをキャストできるキャスティングタックルも用意し、二本を使い分けるのが有効のようです。キャスティングロッドは、短め(7フィート程)のシーバスロッドなどでも代用できそうです。

釣り方は、ルアーを落として底をとった後、ワンピッチジャークで誘う方法が一般的。深さによりバチコン(垂直に落とす)で狙ったり、軽くキャストしたりと、船長の指示に従い行います。

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カサゴ・ソイ・ハタ(ロックフィッシュ)

キジハタ

難易度(陸から):

カサゴ・ソイ・ハタなど、岩陰に隠れる習性を持つロックフィッシュもルアー釣りで人気のターゲット。引きが強く、食べて美味しいのが魅力です。

釣りのシーズンは、カサゴ・ソイは冬から春、ハタは夏と言われますが、基本的に年中釣れます。

ロックフィッシュのルアー釣りは底を狙う

ロックフィッシュは基本的に根周りに潜んでいるため、底を狙います。陸からテキサスリグなどを使った釣り方が手軽でおすすめです。仕掛けは以下の通り。

  • 7〜8フィートの専用ロッド
  • 小型スピニングリール
  • ラインはPE0.6〜0.8号
  • ルアーはテキサスリグ、ジグヘッドリグなど

ロックフィッシュのルアー釣りでおすすめのロッドとリールは以下の通りです。

ロックフィッシュのルアー釣りは、他の釣りに比べて根掛りによる仕掛けのロスト率は高いですが、時期を選ばす釣れるので難易度はそれほど高くないと思います。

どうしても釣れない場合、もはやルアー釣りと言えない反則的な技ですが…ルアーにサバ短を抱き合わせると最強です。

アジ・メバル

アジ

難易度(陸から):

アジは、日本の食卓ではお馴染みの言わずと知れた大衆魚。どこのスーパーでも見かける一方で、型の良いものは高級魚としても扱われます。

またメバルは、そこそこお高いですが安定して味がよく、スーパーで見かけるといつも買おうか悩んでしまう魚。

アジは夏の魚、メバルは冬の魚なので、セットで釣り方をマスターすれば、年中ルアー釣りを楽しめます。

アジング・メバリングが人気

アジの釣り方は多岐にわたり、エサ釣りでは堤防からのサビキ釣り、ボートや船から胴付きやテンビン仕掛け、ルアーではショア(岸)からのアジング、船からのバチコンアジングなどがあります。

中でも人気なのがショアからのアジング。タックルはメバルのルアー釣り「メバリング」でも兼用でき、以下のような仕掛けを使います。

  • アジング・メバリング専用ロッド7フィート前後
  • 小型スピニングリール
  • ラインはPE0.3号+リーダーフロロカーボン0.8号
  • ルアーはジグヘッド1g+ワーム2インチ 等

軽いルアーを飛ばすことができる専用ロッドが必要ですが、アジングロッドは「シマノ ソアレBBアジング」がコスパが高くおすすめ。

なお、このアジングロッドについては以下の記事で詳しく紹介しています。

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アジング

また、メバリング専用ロッドならダイワ月下美人が人気です。

このロッドの詳細は以下の記事を参照ください。

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もし一本をアジング・メバリング兼用で使用する場合、どちらを買うか悩みどころですが、ルアーの操作性重視ならアジングロッド、当たりを弾きづらく、かけたあとの安定感重視ならメバリングロッドと言うところでしょうか。

個人的にはアジングロッドが扱いやすくて良いかなと思います。

ヒラメ・マゴチ

ヒラメ

難易度(陸から):

ヒラメ・マゴチなど「フラットフィッシュ」と呼ばれる魚もルアーで釣れます。海底に寝そべるノロマそうな見た目とは裏腹に、捕食は素早く獰猛な性格を持つフィッシュイーターで、ルアーにも反応してきます。

根魚同様とても美味しい魚で、特にヒラメは私の中の美味しい刺身ランキング3位にランクインする大好きな魚です。

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ヒラメの刺身

マゴチも淡白で癖がなく美味しい魚で、高級魚として知られています。

サーフで熱いフラットフィッシュゲーム

ヒラメ・マゴチなどのフラットフィッシュを狙うなら、サーフ(砂浜)からのルアーフィッシングが熱いです。

カレントと呼ばれる、波が沖へ向かって流れていくポイントを狙いルアーをキャストします。

仕掛けは以下の通り。

  • ジギングロッド9〜11フィート
  • 中型スピニングリール
  • ラインPE1.5号+フロロカーボン5号
  • ルアーはミノーやメタルジグ

青物用のライトショアジギングタックルでも十分対応できるのですが、ロッドについては飛距離を出しやすい「ダイワ オーバーゼア」が私のおすすめ。

普通のショアジギングロッドより少し長めの設計のため初心者でも遠投で飛距離を伸ばせます。なお、この竿の詳細は以下の記事で詳しく紹介しています。

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アオリイカ

アオリイカ

難易度(陸から):

アオリイカは、イカ類で最も美味いとの呼び声の高い高級イカ。スーパーではあまり見かけない(見かけても高い)イカです。沿岸に寄ってくる習性から、ショアからのエギングの絶好のターゲットで、鮮度抜群のものが手に入るので、私はスーパーで買ったことはありません。

釣りのシーズンは、春は大型が狙え、秋は数釣りが楽しめます。

エギングの仕掛け

イカのルアー釣りと言えば「エギング」。2000年頃のブーム以来、海のルアー釣りを語るに欠かせない人気の釣法です。基本の仕掛けは以下の通り。

  • エギングロッド7〜9フィート
  • 小型スピニングリール
  • PEライン0.8号+リーダーフロロカーボン2号
  • ルアーはエギ2.5〜4号

入門者にロッドを挙げるならこちらでしょうか。

釣り方は、エギを遠投し着底したらロッドを強くシャクる→沈めるを繰り返し行う形です。エギが落ちていく間に当たることが多いので、ラインや竿先の動きに注意しましょう。

ヒラスズキ

ヒラスズキ

出典:WEB魚図鑑

難易度(陸から):

ヒラスズキは海水域にしか生息しないスズキの一種で、食べても臭みは全く無く、高級魚として知られています。

年間を通して釣れる魚ですが、ベストシーズンは産卵後に活性が高くなる4月〜5月と言われています。

ヒラスズキのルアー釣りは荒磯でサラシを狙う

ヒラスズキは海が荒れるとよく釣れると言われ、荒磯のサラシを狙う危険が伴う釣りになります。最高レベルの難易度を付けたのもそのためです。

ヒラスズキのルアー釣り仕掛け例は以下の通り。

  • シーバスロッド11〜13フィート
  • 中型スピニングリール
  • ラインPE1.5号+リーダーフロロカーボン5号
  • フローティングミノー12cm

ヒラスズキロッドを私がチョイスするならこちら。

荒磯を歩いてサラシを狙う際、ポイントは手前に奥にと状況に応じて変化しますが、このロッドはズーム機能で長さを約11から13フィートまで調節することができるため、近距離を狙いたい場合は縮め、遠距離を攻めたい場合は伸ばすといったことができます。
初心者には手を出しづらい価格ですが、そもそもヒラスズキ釣りは危険を伴うためビギナーにはおすすめできません。中級者以上の方が、それなりの覚悟を持って臨む釣りなので、タックルも気合を入れて揃えて行きましょう!

GT(ジャイアントトレバリー)

GT

難易度(船から):

GTといえば、ルアーマンなら一度は釣ってみたいと憧れる、世界最大のアジとして知られる巨大魚。

全長180cm、80kgと、体格のいい成人男性並みに成長します。

海外では「ジャイアントトレバリー」、ダイバーなどからはロウニンアジと呼ばれます。

GTが日本で釣れるのは種子島以南。その時点でかなりハードルは高いですが、見た目通り桁外れのパワーを持つ魚で、難易度も非常に高い釣りになります。

GTのルアー釣り仕掛け

GTのルアー釣りの仕掛け例は以下の通りです。

  • 8フィートのGT専用ロッド
  • 大型スピニングリール
  • ラインはPE7号+リーダー120lb
  • ルアーはホッパーやペンシル

釣り方は、ホッパーを投げたらロッドを煽るようにルアーを動かし、糸ふけを取ってまた煽り…と誘っていきます。

重たいルアーを投げ続け、掛けたあとのインパクトも凄まじく、体力勝負の釣りになります。

大きなGTはシガテラ毒により食べられないので、釣り上げたら速やかにフックを外し、リリースしてあげましょう。

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ルアーで釣れる海の魚まとめ

以上、ルアーで釣れる海の魚について一覧表に整理し、各魚別に難易度、仕掛け、釣り方などを紹介しました。

海のルアー釣りをこれから始めたい!という初心者の方には、ワカシ・イナダのショアジギングやロックフィッシュ狙いがおすすめ。

ゆくゆくはヒラスズキやGTなど難易度の高い釣りにもチャレンジしてみたいですね。

この記事が皆さんのフィッシングライフの充実に寄与すれば幸いです。

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