一番面白い釣りって?30年の釣り人生でどハマりした釣りをランキングで紹介

釣りを始めて30年間、自称釣りカバの私ですが、今までやったどの釣りが一番面白かったかな…?

先日、釣りの種類について記事をまとめていた時に、ふとそんなことを考えまして。

思えばこれまで、見境無しに様々な釣りにトライしてきました。中には「ウナギ突き」「鮎の追い込み漁」など、もはや釣りと呼べないでしょと言われそうなものまで…。

そこで今回は、私が今までで特にハマった釣りをランキング形式でご紹介し、「本当に面白い釣り」について考えていきたいと思います。

どの釣り方が一番面白いんだ?と気になっている方の参考になれば幸いです。

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面白い釣りランキング

私が特に面白いと感じた釣り方を以下で紹介していきます。あくまで私の主観に基づくランキングですので、ご堪忍ください。

面白い釣り 第3位 ダンゴ釣り(紀州釣り)

ダンゴ釣りのだんご

出典:shimano

ダンゴ釣り…ストレートなネーミングもある意味面白いこの釣りは、別名「紀州釣り」ともいい、その起源は江戸時代にまで遡ると言われる歴としたクロダイ釣法です。

麦ベースの撒き餌をダンゴのように丸め、刺し餌を包み込み海にぽいっと放り投げると、ダンゴは海底に沈み、30秒ほどするとパカッと割れて、中の刺し餌が飛び出す…という仕組み。

魚は大興奮ですよね、ビックリ箱から御馳走が飛び出してくるようなものですから。

そして、「おや、ラッキー!」と飛び付いてきた幸福感いっぱいの魚を無慈悲に釣り上げるという、考えてみると結構えげつない釣法。

…これが釣れるんですよね。

正直初めてこの釣りを知った時は「ダンゴ?なんだそのもさい釣りは」と、全く興味をそそりませんでした。

しかし、ウキフカセ釣りでいくらやってもクロダイが釣れなかった私が己のセンスのなさに絶望し、藁をもすがる思いでこのダンゴ釣りを試してみた途端、面白いように釣れるようになりましたから。

ちょうど良い固さのダンゴを作るのに少しコツが入りますが、初心者が最も簡単に良型のクロダイを釣り上げられる釣り方ではないでしょうか。堤防で気軽にできますし、コストもそんなにかかりません

サビキ釣りに飽きてきた初心者の方などにもオススメ。試す価値は十分にある面白い釣りだと思います。

ただ、短所をひとつ挙げると、この釣り…手がめっちゃ汚れます!一日中ダンゴを握ることになるので、匂いもこびりつきます。爪の中までびっしりとエサまみれ。この手を海に入れたとたん、スパなどでお馴染みのフィッシュセラピーのように魚たちが押し寄せてきそう…角質除去だけでは済まなそうですが。水分の調整がシビアで繊細な作業になるので、手袋の着用もオススメできませんし。

こんなに手が汚れるのは幼少の頃の砂場遊び以来。そして案の定、ファミリーフィッシングでこれを行うと、子供が面白がってダンゴで砂遊びし始め、しまいには海水をドバドバ混ぜて使い物にならなくなりました。ご注意を。

ということで、面白い釣り第三位は、単に釣れるだけでなく、連れてきた子供や、ひいてはターゲットとなる魚まで楽しませるという、まぁいろんな意味で面白い「ダンゴ釣り」でした。

大物期待度 3.5
ネーミングの安直さ 4.0
えげつなさ 5.0
手がめちゃ汚れる度 5.0
面白さ総合 4.0

なお、ダンゴ釣りの仕掛けや釣り方等詳細は以下の記事が参考になります。

関西のつりweb | 釣りの総合情報メディアMeME

餌取りが多い時期に抜群の威力を発揮する紀州釣りやヌカ切りといったダンゴ釣りですが、深過ぎる釣趣が影響して難しさばかりが先…

また、ダンゴ釣りで必要な「磯竿」のオススメを以下の記事で紹介していますのでご参考まで。

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磯竿

面白い釣り 第2位 竿巻きこぼし釣り

竿巻きこぼしの仕掛け

竿巻きこぼし釣りは、伊豆の伝統釣法「まきこぼし釣り」に、短い竿とカウンター機能付きリールを組み合わせた、かなり特殊な釣法。

ボートからの釣りで、基本的に針のみというこの上なくシンプルな仕掛けを、LIPと呼ばれる砂の板に上の写真のようにコマセとともにぐるぐる巻き、タナに落としていくという釣法。

わざわざ皿の上にオキアミとアミエビを盛り合わせ、お魚様のいるタナへと直接お届けするわけですが、これがまた面白い。

無駄な重みとなる仕掛けが一切ない上、竿も短くアタリは明確、引き味は抜群。テンビン+コマセカゴの一般的な船仕掛けと違い、掛けた後最後まで竿でのやり取りが可能なため、水面でのバラシも格段に抑えられます。スタンダードな天秤仕掛けと比較すると、釣果に圧倒的な差が出ます。

私はこの釣りをかれこれ10年程続けていますが、半日で良型マダイのつ抜け、半日でメジ(クロマグロの幼魚)3尾など、爆発的な釣果を記録した日も。ハマると凄まじい釣法です。

ただ、潮の速すぎない場所、水深もせいぜい40mくらいまで、風が強いと出港不可…など、条件がかなり制約されるところがネック。いろいろ試してみましたが、場所を選ぶ釣り方です。

また周りから「あの人何クルクル巻いてんの」と怪訝な顔で見られたり、「またお祭りしちゃってるよ」と、気の毒そうに見られたりします。一時の恥ずかしさはグッと堪え、釣果で証明しましょう。

ということで、面白い釣り第二位は、一風変わった釣り方ながら、抜群の引き味と釣果が期待できる竿まきこぼし釣りでした。

引き味 5.0
解放感 4.0
周りからの視線の痛さ 4.5
爆発力 5.0
面白さ総合 4.5

なお、竿まきこぼし釣りの仕掛けや釣り方は以下の記事を参考にしてください。

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大漁に釣れた真鯛

面白い釣り第一位 ペットボトル釣法

ペットボトル

ペットボトル釣法…聞いたことない?それもそのはず。何を隠そう、これは私がボートで昼寝しながら釣りをするために開発した釣法です。

仕掛けは、ペットボトルの口にハリスを結び、10mほど長さを取って、マダイ針9号…以上。こんな単純で安上がりな仕掛け他にあります?

オキアミを付けた針を海に投入し、ペットボトルはその辺に立てて置いておきます。魚がかかると、それが「バタン!」と勢い良く倒れ、その衝撃で目が覚めるという寸法。かかった魚が自ら釣り人を叩き起こしてくれるという、釣り竿と目覚ましの融合。我ながらユーモア溢れる画期的釣法です

…いや、釣竿に鈴を付けとけばいいだけでは…と、突っ込みを入れられそうですが、ロッドキーパーを設置しづらいレンタルボートで、休憩しながらも魚は逃がしたくないと、眠気と暑さにヤられた頭で苦し紛れに考えた答えがこれでした。

…さてその日、仕掛けをセットし昼寝タイムに突入すると、ヒットは開始ほんの数分後、強烈に訪れました。

飲み終えた空のペットボトルを使っていたんですが、それが何の前触れもなく「スコーーーン!!」と3mほど弧を描いてぶっ飛び、海へ着水。

そして予想だにしない動きでプカプカと逃げていくペットボトルを、オールをこいで必死に追いかけるという…他に類を見ない間抜けな釣りを展開する始末でしたが、一体何がかかったのかと大興奮でした。

マグロを期待しましたが、結局釣れたのは35センチ程のソウダガツオ。餌をノーシンカーで表層・中層に自然に漂わすため、意外と魚の食いが良く、群れに当たると釣れ過ぎて眠ることができません。本末転倒…なのか何なのか。

仕掛のチープさ 5.0
ヒット時のインパクト 5.0
アホっぽさ 5.0
目覚めのよさ 5.0
面白いさ総合 5.0
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本当に「面白い釣り」とは?

釣れた魚

以上、私が経験した面白い釣りランキングでした。

さてここで、釣りの「面白さ」の根源ってなんなんでしょうか?

それはズバリ「達成感」だと私は思います。

前述した釣法も「アホっぽい」「変わってる」などという意味で単に面白いと言ったわけではありません。

例えばダンゴ釣りのダンゴの材料は様々で、地域によって好まれるものが違ったりと非常に奥が深かったりします。自分が考えた配合が効果を発揮したときの「達成感」はひとしおです。

竿まきこぼし釣りは、端から見るといかにも釣れなさそうな、ものすごく地味な釣法ですが、圧倒的な釣果で周囲を凌駕した時の「達成感」は一度覚えると病みつきになります。

ペットボトル釣法に至っては、自分で釣り方を開発し、それが成功したときの「達成感」は何物にも変えがたいものがあります。

ここで挙げた釣法は、それぞれ「達成感」を得るための一手段で、何もここで紹介した釣り方だけが面白いわけではありません。

バス釣り、エギング、ジギングなどゲーム性の高いルアーフィッシング、おいしい魚が釣れる船釣り、家族で楽しめるサビキ釣りにも、やはり自らが考え、やり抜いた時の「達成感」がそれぞれあるはずです。

「釣り」の楽しみ方は無限にあります。そこに自らの体験から生まれた達成感が加わったものが「本当に面白い釣り」へと昇華するのだと思います

皆さんも、自分だけの「一番面白い釣り」を見つけてください。この記事がその参考になれば幸いです。

なお、季節別に釣れる魚を以下の記事で紹介していますのでご参考まで。

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また、美味しい魚ランキングを作ってみたので、せっかくなら美味しい魚を釣りたい!という方は以下の記事も参考にしてみてください。

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