カワハギ釣りのエサといえば「アサリ」!
カワハギ釣りにおいてアサリは、釣りエサの定番であるオキアミやアオイソメを抑え、不動の最強エサとなっています。
そんな「アサリ」も、生かボイルか?締めるか否か?市販のエサか食用か?など、こだわりだすと奥が深い…。
そこで今回はそんなアサリについて、その種類や特徴を整理するとともに、カワハギの食いの良さを実釣により比較検証してみることにしました。
カワハギ餌用アサリの種類と特徴
まずは、カワハギ釣り用のアサリ餌にどのようなものがあるのか、種類と特徴を整理すると以下の通りです。
生アサリ
カワハギの餌としてまず間違いないのが生アサリ。カワハギ達がいつも食べてる天然エサそのものですから、食うか否かなど疑う余地もありません。
ここで、ヌメリを取るか、塩で何時間締めるかなど追求し始めると止まらなくなるので、ここでは生の剥きアサリ全般をここでは「生アサリ」とします。
今回の生アサリのサンプルは、スーパーで買った食用の活アサリの剥き、塩で半日締めたものを使います。
冷凍アサリ
出典:業務スーパー
冷凍アサリは、スーパーなどで売っている食用の冷凍むきアサリをここでは「冷凍アサリ」とします。
今回の冷凍アサリのサンプルは、業務スーパーのむきアサリを解凍し、「バクバクソルト」で半日締めたものを使います。
市販の餌用アサリ
市販の餌用アサリは、釣具屋で売っているパック物。複数の商品がありますが、今回のサンプルはマルキューの「くわせ生アサリ」を使います。
検証!一番食いの良いアサリは?
12月某日、上記3種のアサリ餌を使い、カワハギの食いつきを比較してみました。
場所は静岡の駿河湾。釣果情報をチェックすると、ピークは過ぎましたがそこそこ釣れている模様。
①生アサリ、②冷凍アサリ、③市販アサリをそれぞれ使い、食いの良さを検証してみます。
で、どうだったかという話ですが、結論から言うと…
正直なところ、よくわかりませんでした…。
検証過程は以下の通り。
生アサリが一番先に食われた!
まず、3本針の仕掛けに、下から「生アサリ」「冷凍アサリ」「市販アサリ」を付けてみました。
第一投目、カワハギが一番先に食うのはどのアサリかな…?誘って約10秒後、早速アタリがあったので上げてみると…生アサリが食われてる!
一番先に食われたのは生アサリでした。
冷凍アサリ、市販アサリもよく食う!
一番先にカワハギに食われたのは生アサリでした。しかし、他のアサリが食わないかというとそんなことはありませんでした。
試しにすべての針に冷凍アサリを付けて30秒程置いてあげてみると…すべてキレイに食われていました。
市販アサリも同じように試してみると、やはり全て食われます。
何回か試してみましたが、冷凍アサリも市販アサリも、生アサリと同じくらいよく食うという結果でした。
各アサリ餌の長所・短所
検証ではどのアサリもほぼ同じようにカワハギに食われたので、結局どのアサリが釣れるかバッキリとは分からない結果となりました。
ただ、それぞれのアサリを使って長所・短所は感じたので、以下に整理してみます。
生アサリの長所・短所
生アサリの長所は、カワハギの食いの吸い込みが良いことでしょうか。今回の検証でも、偶然かもしれませんが一番先に食われたましたし、1日使って一番食い付きに安心感があったのが生アサリでした。
一方、生アサリの短所は、仕込みに手間がかかることです。
釣り場で手がかじかむ中、殻付きのアサリを剥くのも大変ですし、前日に仕込むにしても一枚一枚丁寧に剥いていかなければなりません。餌の大切さを身に沁みて感じますが…。
とにかくカワハギに違和感なく食わせたい場合には生アサリが一番でしょう。
冷凍アサリの長所・短所
冷凍アサリの長所は、何と言っても値段が安いこと。餌アサリの値段を比較すると以下の通りです。
種類 | 内容量 | 値段 |
生アサリ(殻付き) | 100g | 120円 |
冷凍アサリ(業務スーパー) | 500g | 591円 |
マルキュー生アサリ | 80g | 500円 |
これだと少し分かりづらいので、もう少し整理します。まず、生アサリの内容量は、殻剥き後の重量を約40%と換算し、全てのアサリを100gに合わせると以下の通りです。
種類 | 100gあたり単価 |
生アサリ | 300円 |
冷凍アサリ(業務スーパー) | 118円 |
マルキュー生アサリ | 625円 |
こう見ると業務スーパーの冷凍アサリが圧倒的に安いことがお分かりいただけると思います。コスパで選ぶなら断然業務スーパーの冷凍アサリ。
また、冷凍アサリは軽く湯通ししてあるため、ヌルみがなく、針に餌をつける際も楽チン。子供を連れてカワハギ釣りを楽しむ場合などに重宝します。
一方、冷凍アサリの短所は、ヌルみがないためカワハギの吸い込みが悪い(気がする)こと。今回の検証では「バクバクソルト」を混ぜたためか、食い自体は生アサリと遜色なかったのですが、生アサリの方がツルッと吸い込んでくれる気がしました。
また、この冷凍アサリには予想外の外道がかかかりました。
まさかの真鯛、50cm!
カワハギ竿、2号のハリスにあの小さい針で我ながらよく捕れたなと…。
年末ならこのサイズの真鯛は5000円以上はするはずです。業務スーパーのむきあさり、コスパ最強です。バクバクソルトの効果もあるかも。これは次回以降、必携のエサとなりそうです。
市販餌アサリの長所・短所
市販の餌アサリの長所は、手間要らずでお手軽なこと。パックを開けて即使えるので楽ちんです。
ただ、短所としては上述の表からも分かる通り、とにかく値段が高い。
こだわりだすと奥の深いカワハギ釣り。道具も色々揃えたくなりますので、餌は極力安く抑えたいところですが。
また、一度冷凍しているので鮮度も生アサリには劣ります。
お金に余裕があり、カワハギ釣りを手軽に楽しみたいときには重宝すると思います。
結局どのアサリが釣れるのか
「生アサリ」「冷凍アサリ」「市販餌アサリ」の3種でどのアサリでカワハギが一番釣れるかどうか、今回の検証でははっきりとは分かりませんでしたが、ケースバイケースで適したものを使用すれば釣果が伸びるのではと感じました。まとめると以下の通り。
- 吸い込み重視で食いを促すなら生アサリ
- 高活性時なら餌持ちよくコスパもよい冷凍アサリ
- 市販のエサアサリは用意する時間がないときに利用
- バクバクソルト+冷凍アサリで思わぬ大物外道も可能性あり
これを踏まえて、生アサリ、冷凍アサリを両方用意し、状況に応じて使い分けるのが良さそうです。
特に冷凍アサリについては、業務スーパーのむきあさりがお得で簡単に入手できるので個人的にはオススメです。
以上、皆さんのカワハギ釣りの参考になれば幸いです。
なお、これから船釣りを始めようという方は以下の記事も参考にしてみてください。
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