ブルーギル。
バサー(ブラックバスを狙う釣り人)から疎まれる川釣りの超不人気ターゲットで、生態系を脅かす特定外来生物にも指定されています。
そんな悪名高い彼らが、今、我が家で子供達からの絶大な支持を受け、人気急上昇中なのです。
そこで今回は、川釣りの嫌われ者ブルーギルの魅力を存分にお伝えするとともに、彼らとの有意義な戯れ方について探っていきます。
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ブルーギルの名前の由来
ブルーギルは、英語で「青い鰓」といい、雄の鰓蓋の端が青っぽいことからその名が付いたとされています。
「ブ」とか「ギ」とか、濁点が多くて何だか汚ならしい印象を受けるかもしれません。字面だけ見るとゴキブリの仲間かと勘違いしそうです。
ですが、由来を辿ると「青いエラ」。何だか素敵じゃないですか?花の名前としても行けそうな気さえします。
また、「鰓」は訓読みで「あぎと」と読みます。青井 鰓(アオイ アギト)くんなんか、モテそうな名前じゃないですか。私の名字が青井だったら、迷わず息子に付けていたところです。
ブルーギルのルックス
負のイメージ満載のブルーギルですが、一度先入観を全て捨てて、以下の写真を凝視してみてください。
あれ?意外と可愛くね?
そう思うのは私だけでしょうか。つぶらな瞳、魅惑的な縞模様、宝石のように青く輝く銀鱗。
皆さん、これがブルーギルです。
なんなら大きな水槽に入れて、熱帯魚のように群れで飼ってみるのも良いかもしれません。ネオンテトラとどちらがキレイか比べてみたいものです。
(注意!熱帯魚と同じ水槽には絶対に入れないでください。大惨事になりますので…。)
※特定外来生物ですので、飼育には特別な許可が必要なことにも注意してください。以下の記事が参考になります。
ブルーギルの性格
ブルーギルの性格が顕著に現れたエピソードがあります。
以前、私がバス狙いでワームを足元に落とし込んだ際、1投目で激しい当たりがありました。すかさず合わせを入れましたが乗らず。
もう一度同じ場所に落としたところ、再度激しい当たりが!合わせを入れましたがまたもや乗らず。
再度同じ場所を狙ったところ、また激しい当たりが!!…そして乗らず。
もう一度落としたところ、やはり当たりが!…やはり乗らず…。
そしてまた!…乗らず。
またもや!…乗らず…。
出し入れを繰り返す明らかに怪しい餌に入れ喰い状態。ひたすら繰り返し、10回目くらいでようやく針がかりしました。
ブルーギルです。
リリースしたところ、また同じような当たりが。今度はそのお友達でしょうか。またリリース。
するとそのとたん即当たりが!そして即リリース。
その後もお友達がそのお友達を呼び…永遠に続くキャッチアンドリリース。
…彼らはただひたすらに一途で勇猛果敢。縄張り意識が強く攻撃的な性格で、仕掛けが見えると見境なく食い付き、針にかかるとものすごく引きます。
印旛沼のギル!子供たちが大喜び
見た目も可愛く、食いが良く、引きの強いブルーギル。これは子供の釣りにはうってつけ!と思い、行ってきました。印旛沼付近の支流。
調べてみると、透明度は0.7m。霞ヶ浦(0.6m)より高いとは意外でしたが、それでもまあ…汚いですね。今は生活排水などは流れていないようで、変な臭いはしなかったですが。ブルーギルは何でも食べるので、このような汚い環境の方が餌が多く好んで居着きます。
仕掛けはいたってシンプル。のべ竿、ウキ、一本針、以上。
竿は4m前後、ウキは固定式の丸ウキ糸は2号、針はチヌ2号を使いました。あまり針が小さいと飲まれて外しにくいので、針は大きめがよいです。
この仕掛けにミミズをちょんがけし、芦際に投入すると、程無くして…
ほら釣れた。ってか…
でかっ!!?
可愛さが微塵もない。それどころか恐怖すら覚えるその風貌。20cmを優に越える巨体…。推定25cm。
何やらブルーギルの日本記録は29cmらしいのですが、子供のたった一振りでこれほどの大物があがるとは。
そしてここから早速、例の無限ループに突入。子供3人を連れて竿を出していましたが、あまりにもバカスカ釣れるため私一人で3人分を捌ききれず、竿を2本に減らし続行。で、ひたすらキャッチアンドリリース。
結局、一番大きかったのは初めの25cmでしたが、外道でマブナも上がり、子供たちは大満足の様子。
この日からブルーギルは川馬家の人気ターゲットとなりました。息子たちは早くもまた行きたいとごねております。
初心者や子供でもとても簡単に楽しめるブルーギル釣り。皆さんも是非試してみてください。