おいしい魚ランキング!うまい刺身・焼き魚・煮魚を釣り好き親父が御勝手評価!

  • 2020年12月15日
  • 2021年5月19日
  • 料理
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あなたが一番おいしいと思う魚は?

そう聞かれて、意外と即答できないのは私だけだろうか。

もっとも、「美味しい」の定義は人それぞれ。その回答は三者三様になろう。

しかし、釣り歴30年を語る釣り好き親父としては、やはり自分がうまいと思う魚の話くらい堂々とできるようになりたいものだ。

それに今まで食べてきた魚達にも申し訳がない…。「私の体の8割は魚で出来ている」などと吹いておきながらそれは無いだろ、と祟られそうだ。

そこで今回、自分の中での「美味しい魚」をハッキリ決めておこうと思い、以下に整理を試みることにした。

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食べ方で変わる美味しい魚

さて、おいしい魚を整理する前提として、魚それぞれ美味しい食べ方が異なることに、まずは留意すべきであろう。

例えば漬け焼でポピュラーな銀ダラは、焼くと脂がジュワっと滴り、香ばしい漬け味噌と舌でとろけて最高に美味な魚だが、刺身にすると、野放しにした脂達の暴挙が凄まじく、うまいとは言い難い。

このように、魚の美味しさがその食べ方次第で変わるのであれば、食べ方別においしさを比較して順位付けした方が、より的確に美味しい魚について整理できるはずだ

美味しい魚を食べ方別にランキング

そんな話を踏まえ、魚料理の基本

  • 「刺身」
  • 「焼き魚」
  • 「煮付け」

この3つの食べ方別に、それぞれ私の独断と偏見により食味を評価し、ランキングにまとめてみる。

おいしい魚ランキング【刺身】

まずは、刺身にするとおいしい魚のランキング。

「刺身といえばマグロでしょ。」なんて方もいれば「青物が一番!青物以外は皆一緒。」なんて方もいる…好みも人によりけりな「刺身」だが、とりあえず私の中でのおいしい魚トップ3は以下の通りだ。

刺身で美味しい魚 第3位 ヒラメ

ヒラメ

美味しい魚(刺身部門)第3位はヒラメ。

フィッシュイーターとして知られるヒラメ。青物のようなスプリンターとは違い、砂泥に潜んで餌を待ち構え、小魚などを補食する。

あの平べったい風体は、動かず食べるそのスタイルが災いし、体が縦に伸びず横に広がり過ぎた成れの果てと言う説もありそうだが、そんな怠け者なら下品な脂がびっしり乗っていそうなものの、ヒラメの身は基本的に淡白な白身。

実はこのヒラメ、ズボラと見せかけ、やるときはやる魚で、積極的に魚を追い回す獰猛な一面も持ち、食いつく瞬間の動きは神速と評される程の俊敏さも兼ね備えている。案外結構筋肉質なのかもしれない。

もともとラーメンでもコッテリ系が好みの私は、当初その隠れマッチョなヒラメにあまり魅力を感じず、「味の方はパンチ力のない『薄い』魚」だと完全に高を括っていた。

しかし、初めて天然ヒラメの刺身を食べた時のインパクトは、私の刺身に対する世界観を大きく変える凄まじいものだった。

食べたのは、釣り上げた後しっかり締めて、柵にして4日間寝かせた天然の熟成ヒラメ

ヒラメの刺身

※その時写真を撮らなかったのでこれはイメージ(笑)。

アブラに物を言わせるのではなく、熟成させることによって引き出された旨み(アミノ酸)が、本来の上品な味わいはそのままに、仄かな甘みと深いコクを加えていた

正直、白身魚にここまで深い旨みを感じたのは初めてだ。本当にうまい刺身って…こういうこと…?白身の美味しさの真髄に触れることができた一食だった。

美味しさ評価は4.5点。熟成すると革命的に美味しいが、旨みを引き出すのに時間と手間がかかるのと、ヒラメ特有の寄生虫「クドア」が地味に怖い。気にする方は食欲に影響を及ぼすかも。

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腹痛

美味しさ評価:

刺身で美味しい魚 第2位 マダイ・チダイ

真鯛とチダイの比較

美味しい魚(刺身部門)第2位はマダイ・チダイ。

マダイは言わずと知れた魚だが、チダイは耳馴染みのない方も多いかもしれない。写真は上がチダイ、下が真鯛。お分かりになるだろうか。ちなみに見分け方は以下の記事で紹介しているのでご参考まで。

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真鯛とチダイ

上の記事でも紹介しているが、マダイとチダイは見た目と同様、味にも大差はない。旬が異なるので食べる時期で差は出るのだが。

旬のマダイ・チダイの刺身は絶品。基本的に「淡白な白身魚」という印象があるが、時期によっては脂の乗りは金目鯛をも凌ぐ。

その旬の時期に釣ったチダイの刺身がこちら。

チダイの炙り刺身

どうだろうかこのコッテリ感。炙り刺身にしてみたが、舌に乗せた瞬間、

…えっ…あっ……。

甘く上品な脂が口の中で優しく広がり、やわらかな食感とほんのりした芳ばしさが相まって、味覚を官能的に刺激してくる

刺身にこんなセクシーさを感じたのは初めてだ。普段はさっぱり系という印象からのギャップが、初めて口に入れた時のインパクトを更に強く感じさせた。初めて釣って締めたアジを食べた時の意外性と似ているかもしれない。

美味しさ評価は5点満点。クセもなく万人受けするうまさだ。

美味しさ評価:

刺身で美味しい魚 第1位 アカムツ(ノドグロ)

アカムツ(ノドグロ)

美味しい魚(刺身部門)の栄えある第一位はアカムツ(ノドグロ)

この魚は本当にどう料理してもうまい…なんて言いたいところだが、実はこの魚に関しては焼き魚も煮魚も試したことがない…。

初めて食べたノドグロの刺身が、もうウマ過ぎて、以後、釣れても刺身以外の選択肢が考えられなくなってしまったからだ。

「白身のトロ」とも称されるその魚体は、その名の通り白く脂の乗り抜群で、普通に刺身で食べても十二分においしいが、より美味しさを引き出すなら、皮を引かず、バーナーで炙り刺身にしたい

アカムツの炙り刺身

これは初めて釣ったノドグロを、炙り刺身にした時の写真。燃えるんじゃないかと思うほど脂を纏っていたため火の入れ方が若干弱気なのと、切り方が下手の極みで、全くと言っていいほど栄えていない。

ノドグロをここまで不味そうに載せる記事も珍しいかと思うが、味は超一級と推しておきたい。

皮と身の間の旨みが深い。なので是非、皮付きの炙りを堪能していただきたい。皮を引いてしまうのは勿体無過ぎる。家にガスバーナーがなければ迷わずホームセンターで買ってきて欲しい。それだけの価値がこの魚にはあると思う。

人によっては脂が重たすぎると言う方もいるかと思われるが、私的にはノドグロの炙り刺身の美味しさ評価は文句無しの星5つ

美味しさ評価:

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おいしい魚ランキング【焼き魚】

さて、次は焼き魚にするとおいしい魚ランキング。

焼いたらどの魚も一緒…なんてことはなく、むしろ焼き加減が美味しさに影響することを考えると、刺身より評価が難しいかもしれない。

私が選んだベスト3は以下のとおり。

焼き魚で美味しい魚 第3位 鮎

鮎

美味しい魚(焼き魚部門)第3位は鮎(アユ)。

ここに来て川魚がランクイン。基本的に川魚って臭いイメージがあり、うまいと言ってもたかが知れている…と偏見を持っていたが、私の食べたその鮎の美味しさは、ちょっと規格外だった。

飛騨川の支流で産卵期に採れたその天然鮎は、スーパーで見かけるそれと比べ2回りくらい大きく、卵を抱えて脂が抜群にのっていた。

魚って産地と時期が大事だなとつくづく感じた。

このアユを塩焼きにして、手掴みで野人みたいに背中からかぶり付いて食べる。これがまたうまい。

鮎の塩焼

塩オンリーで魚本来の味を楽しむと、産卵期でたんまり栄養を蓄えたであろうことが一口で分かった。身のホクホク感、塩で引き立てられた魚の旨み、適度な脂、おまけに卵。このバランスが絶妙で堪らない

美味しさ評価は4.0点。水がキレイな地域でしか味わえない希少で贅沢な一尾だ。

なお、写真の鮎は腹を裂いていないようだが、内臓は焼く前に必ず抜いておくべし。焼き上がりの香りが全然違うので。

美味しさ評価:

焼き魚で美味しい魚 第2位 マダイ・チダイ

真鯛とチダイの焼き魚

美味しい魚ランキング(焼き魚部門)第2位は、マダイ・チダイ。

刺身でもランクインした真鯛とチダイだが、焼いてもやはりうまい。いやむしろ真鯛・チダイの一番おいしい食べ方は焼き魚なのではないかと思う。

刺身で食べられる高級魚に火を通すのは勿体無い気もするが、マダイ・チダイを焼いた時に香る、また海を思い出させるあの芳ばしさが大好きだ。

身は水分を適度に含み、もっちりと歯触りがよく、骨も比較的取りやすく食べやすい。もちろん味もいい。

美味しさ評価は4.5点。ちなみに年末年始に縁起物として使われ価格が高騰するが、美味しい時期はマダイが春、チダイが秋。どうせなら時期を選んで食べたい。

美味しさ評価:

焼き魚で美味しい魚 第1位 アマダイ

アマダイ

美味しい焼き魚ランキング第一位はアマダイ。

焼き魚の中で、このアマダイは群を抜いてうまいと思う。というか、他の焼き物とは少し次元が違う気がする。料理名は松笠焼き。

「外はカリッ、中はふわっ。」を見事に体現した逸品。初めて食べると驚くだろう。鱗を付けたまま揚げるため「カリッ」は想定内だが、あり得ないほど身が「ふわっ」と柔らかいのだ。

松笠焼き

というか、実際に私が食べたのは松笠「焼き」ではなく、厳密に言うと松笠「揚げ」なのだが…そりゃ焼き物と揚げ物では次元が違う訳だが…火を通した魚料理で最も美味しいと思うので、焼き物ランキングに割って入り、ここで紹介させていただいた。

甘鯛の顔

この「俺抜きでNo.1争いするなよな。」…とは全く言ってきそうにない愛くるしいボケ面と、その内に秘めた美味しさのポテンシャルとのギャップに魅せられた方は多いだろう。今年もまた釣りに行きたい。

美味しさ評価は5点満点。松笠揚げは作り方も意外と簡単なので、アマダイを釣り上げたら是非トライしてみて欲しい。

美味しさ評価:

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おいしい魚ランキング【煮付け】

最後に、煮付けにすると美味しい魚ランキング。

大概の魚は煮付けると無難に美味しくいただけるため、釣った魚のうち、私に刺身用に選ばれなかった数多の魚達は、これまでホイホイと鍋に放り込まれてきた。

そのため本ランキングで最も競争率が高いのがこの煮付け部門であろう。ここで紹介する魚は、そんな幾多のライバルを蹴散らした猛者達だ。

煮付けで美味しい魚 第3位 ナメタガレイ

ナメタガレイ

煮付けにすると美味しい魚第3位はナメタガレイ(ババカレイ)。

以下の記事で、カレイの中でのおいしさランキングを紹介したところだが、煮付けで一番うまいと思ったのがこのナメタガレイだ。

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カレイ1

とある店で食べたナメタガレイの煮付けの印象は今も鮮明だ。口当たりの良さと染み込んだ煮汁の風味は、今思い出しても生唾を誘う。多分板さんの腕も良かったんだろうなあ。

その後スーパーで見つけたカレイを煮付けてみたが、裏切らないうまさ。皮がとろとろで、特にエンガワのメタボ感がすごかった。

ナメタガレイの煮付け

美味しさ評価は星4つ。粘液を大量に分泌する魚で足が早いようなので、うまく料理できるか不安もあるが、いずれ自分で釣り上げて料理してみたい。

美味しさ評価:

煮付けで美味しい魚 第2位 アジメドジョウ

アジメドジョウ

出典:WEB魚図鑑

煮付けで美味しい魚第2位はアジメドジョウ。

ドジョウと聞くと、どうも泥臭いイメージが先行してしまうが、このアジメドジョウは一般のドジョウとは全く違うものと考えて欲しい。

通常、日本各地の水田・沼地の泥底等に生息するドジョウだが、アジメドジョウは水のキレイな一部の地域にしか生息しておらず、個体数が少ないため、今では地元でも極力捕獲することを控えている希少な魚だ。

食べたのは岐阜の友人からの頂き物で、醤油・酒・みりんなどで、わりとしっかり味付けされた丸煮だったのだが、その濃いめの味付けに勝るほど、はっきりとした魚の旨みを感じた。

臭みやクセは全くなく、単純に魚の身自体の味が濃い。旨みの凝縮率が桁外れだ。これは酒のツマミに最高。

非常に希少なアジメドジョウ。頂いた小瓶の中のそのドブ色の宝石達を小分けにし、数日間ちびちび楽しむ予定だったが、とある日の仕事の昼休みに、彼らは突如、私の弁当箱から姿を現した。

アジメドジョウ弁当

…どうやら嫁に夕飯の残り物と認定されたらしい。

昼から無性に酒を飲みたい衝動に駈られたがグッとこらえ、さつまいもとだし巻き玉子の間で申し訳なさそうに佇む彼らを、乾いた舌に乗せ噛みしめるように食すと、その存在感の強さに改めて感動を覚えた。

なんだか精力もついて、その日の仕事は特にはかどった…ような気がした。

美味しさ評価は4.5点。煮こごりだけでもご飯が止まらない。

美味しさ評価:

煮付けで美味しい魚 第1位 金目鯛

煮付けの美味しい魚第1位は金目鯛(キンメダイ)。

魚の煮付けではド定番のキンメダイ。身が割りとしっかりしていて子供でも食べやすく、いつ食べても脂が適度に乗っており、安定してうまい。

金目鯛を煮付けると、眼の部分を食べるか?食べないか?と毎度頭を悩ませては、結局怖じ気づいて食べずに終わる私だが、スーパーに並ぶプルプルとした生の眼を見ると、なぜか食欲をそそられ手に取ってしまう。

見た目で得をしている部分も少なからずあるように思うが、同じように赤くて目が大きい魚、チカメキントキと味比べしてもやはり金目鯛の方が圧倒的においしい。捌いてみると良く分かるが、皮の固さからして全くの別物だ。

またこのキンメダイ、刺身にしても非常に美味で、食材としてのポテンシャルが高い。欠点を挙げるなら、顔がでかく、食べる部分が思ったより少ないことか。目の周りを食べられる方は別だが。

美味しさ評価は5点満点。やはりいつ食べても裏切らない抜群の安定感が魅力。困ったときは金目鯛の煮付けで間違いないだろう。

美味しさ評価:

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美味しい魚ランキングまとめ

以上が私が勝手気儘に考えた「美味しい魚」ランキングだ。改めてまとめると…

【刺身】

順位名前美味しさ
第1位ノドグロ
第2位マダイ・チダイ
第3位ヒラメ

【焼き魚】

順位名前美味しさ
第1位アマダイ
第2位マダイ・チダイ
第3位

【煮魚】

順位名前美味しさ
第1位金目鯛
第2位アジメドジョウ
第3位ナメタガレイ

歳を取るにつれて味覚が変化したり、新たにうまい魚を発見したりして、この評価が変動する可能性は十分にあるが(むしろそれがこれから楽しみでもあるが)、とりあえず現時点で自分の中での「美味しい魚」について整理ができた。

…さあ早速明日、釣りに行こう。

なお、今回挙げた魚の他に、サーモンやイカについて食べ比べた結果を以下にまとめているのでご参考まで。

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