先日、日本一予約が取りにくいと言われる大人気キャンプ場に行ってきました。その名も
「キャンプ・アンド・キャビンズ那須高原」
ただ、せっかくの機会にも関わらず天気は無情にも雨。雨の日のキャンプについては、一日中テントで過ごさざるを得ず、子供達が退屈して仕方ないという経験があったのでキャンセルしようか直前まで悩んだのですが、…行ってみると予想外に楽しめました。
それどころか「今まで行ったキャンプ場で一番楽しかった」と子供達に大好評。
釣りや海キャンプに関する情報を発信する本サイト「FISHBUZZ!」が、海もなく、釣りもできないキャンプ場を記事にするのは異例ですが、釣りバカ親父の愛子に「釣りより雨の日のキャンプの方が楽しかった」と言わしめたこのキャンプ場については是非とも紹介したい…。
ということで、今回はキャンプアンドキャビンズについて、雨の日の楽しみ方を中心に紹介させていただくことにしました。
雨でも楽しめるキャンプアンドキャビンズの特徴
キャンプアンドキャビンズの特徴は、公式サイトや他のキャンパーさんのブログなどで分かりやすく紹介されていますが、雨の日でも楽しめる理由として私が挙げたい特徴が以下の3点。
- 各区画面積が広くゆったり過ごせる
- イベント・遊び場が豊富
- フード類のコスパが抜群
これらについて、実際に宿泊した感想などを交えて以下にご紹介します。
キャンプアンドキャビンズ 我が家の雨の日滞在記
6月末、雨男に追い打ちをかける梅雨の季節。当然晴れるわけもないと開き直り、シトシト雨の中、車を飛ばして行ってまいりました「キャンプアンドキャビンズ那須高原」。
あれ?ちょっと雨上がってきた?チャンス!と、足早にチェックインを済ませ場内へ。
…そしてそんな私を弄ぶかのように、数分後にやはり雨。もう今日は降水確率100%と割り切ったほうが良さそう。
広くて充実設備のコテージ
…実は今回、激しい雨でも問題ないよう、テントでなく「焚火コテージ」を予約していました。
更にこの時期、このサイトの周囲は緑の木々達に囲まれて多少の雨なら傘がいりません。日除け・雨よけの天然の傘…素晴らしい。
コテージの中はとても広く設備が充実していました。
5畳のサンルーム内には、グリル付きテーブルと薪ストーブを完備。雨の日でも安心してバーベキューが楽しめます。
また、キッチンの頭上には液晶テレビが。
キャンプでテレビというのも如何なものかと思いましたが、天窓から覗く自然とこの文明の利器とのコントラストが非日常を感じさせ、何となくプレミアムな気分に浸れます。
屋内には二段ベッドが2箇所あり、子供達は入室するやいなや、場所取りジャンケンを開始しました。
普段雑魚寝だから二階の取り合いになるか…と思いきや、怖いと言って下で寝たがる慎重派の子供達を尻目に、私はトイレを視察。
うん、合格!音姫までついています。強いて言うならウォシュレットが欲しかった。
小雨がぱらついていましたが、緑の木々達のお陰で雨を気にせず焚き火ができました。
ポップコーン作りも子供と一緒に楽しめました。キャンプに欠かせないおやつですね。
これだけ広くて設備が整っていれば、雨でもいつもと違った楽しい一日を満喫できるはずです。
充実したイベント・遊び場
さて、そうこうしているうちにお昼過ぎ。キャンプアンドキャビンズで、この雨の日に何をして過ごすかですが…
このキャンプ場の魅力の一つに、イベントや遊び場の豊富さがあります。その充実ぶりから、キャンプ界のディズニーランドとも称されるほど。
目玉となる野外イベントは雨のため軒並み中止でしたが、雨の日にも楽しめるイベント・遊び場もあります。
まず、天気に関わらず楽しめる屋内の常設のアトラクション「クリスタルハンター」。
こんな洞窟内で、宝石を掘り出します。一回子供700円(2021年7月現在)。拾った宝石は5つまで持ち帰ることができます。
砂の中に様々な種類の石が埋まっているのですが、中にはレア度の高い原石や、後でガチャが引ける激レアメダルが隠されているなど、子供を引き付ける要素満載。うちの子達はドハマりして、小遣いまで使って3回やってました。なお、3歳の子供でも、親と同伴で参加できました。
そして拾った石は「KOOBUTSU KOBO(鉱物工房)」で、磨いたり、テラリウム等の材料にすることができます。
こんな感じで素材や道具を用意してくれます。
20〜30分程で完成。こちらは小学生の息子が作った中瓶で、料金は1000円。クリスタルハンターで拾った石を一つ使い、他のミニチュア(数に制限あり)と砂は無料でした。
クリスタルハンターと合わせて所要時間1時間ほどで楽しめます。
また、中央管理棟裏をウロウロしていると、こんな物を発見。
えっ?いいの!?なんとカブトムシとクワガタの無料配布。
キャンプアンドキャビンズにはクワガタやカブトムシが好みそうな広葉樹がたくさん生えていました。恐らく売っても余るくらい採取できるのでしょう。
雨の日にクワガタやカブトムシを採取するのは難易度が高いですが、ここに入っていたらラッキーですね。
残念ながら、私が見たときには成仏したメスカブト一匹しか入っていませんでしたが、このサービスは嬉しいです。
その他、「ハンバーガー作り」なども雨の日に楽しめます。事前に予約が必要なのでチェックしておくと良いと思います。
コスパの高いフード類
キャンプアンドキャビンズの隠れた魅力の一つが、コスパの高いフード類です。
そこで小腹がすいたらぜひ立ち寄っていただきたい場所が「PIZZA HOUSE」。
いや、腹が減っていなくても訪れるべきです。石窯で焼いたピザと生パスタがALL500円と超お値打ちです。
どれも食べてみたくなりますが、とりあえずチーズ好きなので「クアトロフォルマッジ」を注文。
写真では伝わりにくいですが、直径22〜23センチ程とかなりボリュームがあります。クワトロフォルマッジというと、ゴルゴンゾーラの風味が苦手な方も多いかと思いますが、ここのはクセがなく子供達にも大好評。
次に「マルゲリータ」がこちら。
チーズもしっかり乗っていて、トマトのサッパリ感がいいですね。シンプルなピザがこれだけ美味しいなら他のピザも間違いなさそう。
「カプリチョーザ」はこちら。
意外とツナとコーンがずっしりで、ボリューム感のある一枚。個人的にはこれが一番好きかも。
更に「ベリーベリーピッツァ」も注文したのですが、写真を撮る前に妻と子供に瞬食されました。こちらもかなりボリュームがあり美味しかったです。
また、パスタも食い逃せません。
こちらはボロネーゼ。生パスタ、温玉付きで500円という驚愕のコストパフォーマンス。意外と麺が固めで、ソースに多少のレトルト感はあったものの、この値段なら大満足です。
また、翌朝は100円モーニングも利用しました。
フレンチトーストとコンソメスープのセットで100円。ハニーバターやシナモンなどはセルフサービスです。さすがに男子はパン1枚で空腹は満たせませんが、これもお得でした。
ピザハウスも100円モーニングも、天気に関わらずやっているので、ぜひ利用してほしいです。
キャンプアンドキャビンズで雨の日におすすめの宿泊施設
キャンプアンドキャビンズには、私が宿泊した「焚火コテージ」の他にも、雨の日にオススメの宿泊施設が多数あります。
このキャンプ場の宿泊施設は「オートキャンプサイト」「キャビン・バンガロー」「コテージ」の3つに大別されますが、各タイプ別に特徴をまとめながら雨の日のオススメ施設を紹介していきます。
オートキャンプサイトなら「ガレージ」と「語らい」がオススメ!
キャンプアンドキャビンズのオートキャンプサイトには以下15種類のサイトがあります。どこも基本的に面積が広く、ゆったり過ごせるのが魅力ですね。
施設名 | 大きさ | 特徴 |
KID’S PLAY サイト | 約200㎡ | ブランコや滑り台などの遊具あり。 |
オートキャンプサイトガレージ(GARAGE) | 約200㎡ | 約50㎡のガレージ、ベッド、水道、トイレなどあり。 |
オートキャンプサイト語らい(KATARAI) | 約200㎡ | 約28㎡の屋根付き語らいスペースに冷蔵庫、囲炉裏、グリル等あり。 |
プレミアムオートキャンプサイト | 約200㎡ | トイレ、温水シンク、電源あり。 |
ファイヤーリングサイトプラス | 約200㎡ | 焚火台、手作りチェア、電源あり。 |
ファイヤーリングサイト | 約140㎡ | 焚火台、手作りチェア、電源あり。 |
オートキャンプサイトブランコ | 約100㎡ | ブランコ、電源あり。 |
オートキャンプサイトブランコ(チョイ広め) | 約120㎡ | ブランコ、電源あり。 |
オートキャンプサイト焚火(TAKIBI) | 約200㎡ | 焚火台、チェアハンモック、ブランコあり。 |
オートキャンプサイト暖炉(DANRO) | 約150㎡ | 暖炉、ロッキングチェア、電源あり。 |
オートキャンプサイト囲炉裏(IRORI) | 約150㎡ | 屋根付き囲炉裏スペース、電源あり。 |
オートキャンプサイト | 約100㎡ | 電源あり。 |
チョイ広めオートキャンプサイト | 約120㎡ | 電源あり。 |
広めのオートキャンプサイト | 約190㎡ | 電源あり。 |
ドッグキャンプサイト | 約120㎡ | 屋根付きゲートポーチ、ピクニックテーブルあり。 |
この中で、雨の日のおすすめのサイトは「ガレージ(GARAGE)」と「語らい(KATARAI)」でしょう。
「ガレージ(GARAGE)」の中はこのようになっていて、中にはバーベキューグリルはもちろん、冷蔵庫や温水シンクも完備されています。
「語らい(KATARAI)」には写真のような屋根付きの語らいスペースに、囲炉裏や焚火台、冷蔵庫等が完備されています。
これらのサイトであれば、雨の日でも心置きなくキャンプを楽しめるはずです。
キャビン・バンガローならカントリーキャビン(焚火・語らい)がオススメ
キャンプアンドキャビンズのキャビン・バンガローには以下の12種類があります。全室エアコン・コンセント完備で、どれも個性があり魅力的です。
施設名 | 大きさ | 特徴 |
カントリーキャビン(薪ストーブ) | 室内8畳、デッキ4畳。2名〜4名用 | 薪ストーブあり。ブランコあり。 |
カントリーキャビン | 室内8畳、デッキ4畳。2名〜4名用 | ブランコあり。 |
カントリーキャビン(焚火) | 室内8畳、デッキ12畳。2〜4名用 | 焚火リングあり。ブランコあり。 |
ドッグガーデンキャビン(消防車のベッド) | 室内6畳、デッキ2畳。2〜4名用 | 消防車二段ベッドあり。 |
ドッグガーデンキャビン(お城のベッド) | 室内6畳、デッキ2畳。2〜4名用 | お城の二段ベッドあり。 |
2ルームキャビン(焚火) | 室内6畳二部屋、デッキ8畳×2。4〜5名用 | ブランコあり。焚火リング、テーブル・イスあり |
サンルームキャビン | 室内9畳、サンルーム5畳。2〜5名用 | サンルーム、トイレあり。 |
ボックスキャビン | 室内9畳、デッキ6畳。4〜8名用 | トイレ、洗面台あり。 |
ボックスキャビン(広めのデッキ) | 室内9畳、デッキ6畳。4〜8名用 | トイレ、洗面台あり。屋根付きデッキあり。 |
カントリーキャビン(語らい) | 室内8畳、屋根付きテラス23畳。4〜8名用 | トイレ、冷蔵庫、屋根付きテラスあり。 |
ツインキャビン(語らい) | 室内6畳×2、屋根付きテラス。4〜8名用 | トイレ、冷蔵庫、屋根付きテラスあり。 |
バンガロー(3種) | 室内6畳、デッキ4畳。2〜4名用 | テレビあり。 |
この中で雨の日に特にオススメなのが「カントリーキャビン(語らい)」と「カントリーキャビン(焚火)」。
「カントリーキャビン(焚火)」は、広い屋根付きデッキが魅力です。
せっかくキャンプに来たのなら、雨の日でも火を起こしたいですよね。この広いスペースにはグリルと焚火リング完備なので、バーベキューも焚き火も皆で楽しめます。
また、カントリーキャビン(語らい)は屋根付きスペースが更に贅沢仕様。
キッチン、温水シンク、IHクッキングヒーター、暖炉、バーカウンターまで完備。これはテンションあがりますよ。
ちなみに「語らい」には室外に専用トイレも付いています。室外トイレ=汚いというイメージをお持ちの方もいるかもしれませんが、ここのトイレはとてもキレイなんです。
鍵付きの扉を開けると、このように土足禁止になっており…
洗面台にオシャレな鏡を完備。
水洗多機能トイレで、コテージにはなかったウォシュレット付き。音姫は付いていませんが、座ると温かいので寒い日は便座で暖を取れます。
棚にはなんと消臭スプレーまで常備。文句のつけようがありません。
コテージ
キャンプアンドキャビンズのコテージは「コテージ」「焚火コテージ」「焚火コテージプラス」の3種類。
コテージであれば、屋根付きデッキまたはサンルームにバーベキューグリルが設置されているので、どれを選んでも雨の日も安心です。
キャンプアンドキャビンズの雨の日の過ごし方まとめ
以上、キャンプアンドキャビンズで雨の日のキャンプをどう過ごして楽しむか、実際の体験を踏まえてご紹介しました。まとめると
- クリスタルハンター、鉱物工房、ハンバーガー作りなど雨天でも楽しめるイベントに参加
- ピザハウス、100円朝食等、安くて美味しいフード類を堪能
- オートキャンプサイトなら「ガレージ」と「語らい」がオススメ
- キャビン、バンガローなら「語らい」と「焚火」がオススメ
- コテージならどのタイプも雨天で安心
以上、キャンプアンドキャビンズでは、普通のキャンプとは一味違う楽しみ方ができるので、雨の日でも充実した時間が過ごせると思います。
非常に人気で予約が取りづらいキャンプ場ですので、あえて雨の日の当日に予約を狙ってみるのも手段の一つかもしれません(私が予約を取れたのも「雨の日」の当日でした。)
ちなみに、今回紹介した内容はキャンプ・アンド・キャビンズのほんの一部。このキャンプ場の真髄に触れたい方は、やはり晴れの日に野外イベントに参加しましょう。
また、関東近郊のオススメキャンプ場として、以下の記事もご参考まで。
自然が豊富で、設備が充実していて、周囲の環境も良く、都心からのアクセスが良い…そんな十全十美なキャンプ場を探し求めては、毎回なっぷの海に溺れていく私ですが…今回、理想のキャンプ場を見つけました!その名は「キャンプマナビス」。[…]
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以上、この記事が皆さんのアウトドアライフ充実の一助となれば幸いです。