先日、千葉県の高規格キャンプ場「RECAMP館山」へ、家族で行ってきました。
2022年3月にグランドオープンを迎えた新しいキャンプ場で、まだホームページも整っていない中、クチコミを頼りに行ってみたのですが、これが大当たり!
千葉県館山市の高規格キャンプ場といえば、以前「キャンプマナビス」をご紹介しましたが、そこと比較しても甲乙付けがたい素晴らしいキャンプ場でした。
主に釣り目的の海キャンプでしたが、釣果にも恵まれ大満足。
そこで今回は、実際に宿泊した感想をまじえながら、RECAMP館山の魅力と、ファミリーで釣りキャンプを楽しむためのモデルコースを紹介していきます。
RECAMP館山の魅力
RECAMP館山の魅力について、「なっぷ」の以下の評価項目に焦点を当てて、その魅力を紹介していきます。
- 自然(自然環境の充実)
- 設備(各設備は整っているか)
- 周辺環境(施設周辺の充実度)
ちなみになっぷでの総合評価は4.21(2022年6月現在)でした。
RECAMP館山の「自然」
RECAMP館山の「自然」の魅力は、整備され充実した緑でしょうか。
もともとは「館山ファミリーパーク」という、一年を通して様々な花が楽しめるレジャースポットでした。そこが台風による甚大な被害と新型コロナウイルスの影響で、惜しまれながらも閉園し、その跡地にRECAMP館山がオープンしたようです。
生の自然感は薄いですが、ヤシの木など亜熱帯植物が立ち並び南国リゾート風の雰囲気が新鮮。芝もフカフカでいい感じです。6月ということでアジサイも点々と咲いておりファミリーパークの名残りも感じました。
また、木の陰にカニを見つけました。
海が近いとはいえ、道を隔てて海水が遮断されたこんな陸地にいるとは驚きです。この他にでかいのがもう一匹いました。淡水系のカニなのでしょうか。何れにせよ貴重な自然との触れ合いでした。
RECAMP館山の「設備」
次に、RECAMP館山の「設備」の魅力をピックアップしていきます。
トイレ
まずキャンプ場選びで最も気になるトイレ。recamp館山のトイレはサニタリーハウスに1箇所とその他各エリアに点在する3箇所の計4箇所。
まずはサニタリーハウスのトイレがこちら。
ウォシュレット、パワー脱臭完備の理想的なトイレ。
洗面台もオシャレで自動水栓。
室内は無臭で清潔感抜群でした。これなら子供の付き添いも全く苦になりません。
次に、ウエストエリアのトイレがこちら。
こちらも非常にキレイ。
ただ残念なことに、少しニオイが気なりました。恐らく部屋の構造上の問題で、換気の循環が悪く、こもってしまっているようです。
その対策として、入り口の扉は常に開けているようでした。
私が見かけただけでも一日最低2回は係りの方が念入りに清掃しており、なんとかしようとしている姿勢は好印象でした。
サニタリーハウスまでそんなに遠くないので、気になるならそちらで済ませれば良いかなと思います。
シャワー室
海で遊んだ後などやはりシャワーを浴びたいですよね。海のキャンプ場でシャワー室はかなり大事な設備だと思うのですが、recamp館山のシャワー室は最高でした。
とりあえず土足禁止の入口。入るとまだ新築の木のニオイがしました。
扉を開けると、髪の毛一本落ちていない真っ白なシャワールーム。
最高のシャワーでした。これまで浴びたどのシャワーより…といったら大袈裟ですが、下手な温泉に行くよりよっぽど気持ちよかったです。
遊具
家族キャンプで気になる遊具ですが、野外にはちょっとしたアスレチック設備がありました。
4〜5歳の娘を遊ばせるにはちょうどよい設備でした。どれも幼児向けの小さな設計なので安心して遊ばせられます。
また、サニタリーハウス内には室内遊具も揃っています。
竹馬とフラフープ。それから輪投げ。今回は利用しませんでしたが、雨が降っても遊び場には困らなそうです。
RECAMP館山の「周辺環境」
recamp館山は周辺環境も充実しています。
まず、海までわずか徒歩5分。
平砂裏海岸という6キロにも渡る長い砂浜が目の前。ヒラメ・マゴチなどのフラットフィッシュが釣れる他、サーフィンも楽しめるスポットです。浅瀬なのですが、波は割と強いので小さなお子さんは引波に気を付けましょう。
また、スーパーオドヤが10分圏内。
エビ、アワビ、ホタテなどバーベキュー向きの魚介類が充実しています。
また、旅の疲れを癒やす温泉施設が車で3分。
ここ館山温泉千里の風は、日帰りプランは休日大人1300円、子供600円と少しお高めですが、アクセス最高です。
RECAMP館山の釣りキャンプモデルコース
さて、そんなrecamp館山での釣りキャンプが最高に充実していたので、今回はその経験をもとに、オススメのモデルコースをご紹介します。
前日の釣りの準備
今回は家族で釣りキャンプ。これが充実したものになるか否かは「釣果」にかかってくる…!と意気込むのは私だけでしたが、釣りの準備は念入りに行いました。
まずはターゲット選び。recamp館山に隣接する平砂裏海岸での釣りならヒラメ・マゴチが気になりますが、今回は確実に釣れる魚を…ということで、シロギスに狙いを定めることにしました。最近キャンプ飯がマンネリ化していましたが、南国の木々に囲まれながら揚げたてのキス天を頬張るというちょっとファンキーな絵を想像しテンションを上げていきます。
次に仕掛けの準備。サーフでの釣りに備え、遠投できる本格投釣りタックルを2セット用意しました。私が遠投係、子供達がそれをさびく係と役割分担し、効率よく数を稼ぐ作戦です。ちなみに初心者の釣竿選びについては以下の記事をご参照のこと。
「初心者用の釣竿」を探しているけど、正解か分からない…とお悩みの方へ、釣り歴30年の私が、ベストロッドの選び方と、オススメの一本をご紹介します。ここで重要なことは、初心者と一括りに言っても、ニーズは人それぞれ異なるということ。[…]
そして釣り餌。今回は確実に釣果をあげるために、キスの特攻エサ「チロリ」を探しに探しました。recamp館山近辺の釣具屋に片っ端から問い合わせましたが見つからず、諦めきれずに今度は都内を探り、ようやく見つけたのがここ勇竿釣具店さん。
都内からアクアラインを渡るルートであれば寄り道できます。出発当日の朝に立ち寄り、シロギス対策万全で千葉方面へ向かう計画です。
チェックイン前に館山でランチ
さて、当日は朝9時頃出発し、予定通り釣り餌を確保して館山市街に着いたのが12時頃のお昼時でした。
お目当てのチロリをゲットし満足感でお腹いっぱいなのは私だけで、妻と子供は普通に腹を空かせている模様。そこでまずはrecamp館山チェックイン前に、地元のお店でランチにすることにしました。
しかし休日のお昼とあって、人気店はどこも長蛇の列。
そこで訪れたのがここ「巴寿司」。
食べログ評価3.4(2022年6月現在)と、ここも人気店であることに変わりはないのですが、回らない寿司屋で敷居高そうだし大行列は避けられるかな?と思い覗いてみると、客は2、3組ほど。
しかし、大将が一人で回しているらしく、「時間かかりますよ」とのこと。それでも行列を並ぶよりいいかと思い店内へ。
メニューを見ると、回らない寿司屋ながら、割と良心的な価格設定。握りもサーモンやイカなら200円台。悩んだ末頼んだのは…
まずは地魚握り1800円。ボリュームもあり、タチウオ、キンメ、カンパチが入ってこの値段なら納得。というかかなりお値打ち。
小学生の息子がそれを一口食べると、マタタビを与えた猫のようにそれ以外のものに目もくれなくなり、数十分間、他の言葉を忘れてひたすら「うま、うま、うま…」と連呼しながら貪り食っていました。ちょっと早すぎたか…R15指定のうまさ。
次にキンメの煮付け定食1800円。
食べる所の少ない顔と、切り身が少し。これは正直コスパが悪いかなと思いました。
美味しい部分は寿司のネタに使うのかも。寿司がお得な分、こういうところでバランスを取らざるを得ないのかな。マグロの刺し身が申し訳程度に付いてきましたが、それでもちょっと割高感。
最後は並ちらし。私の中でちらし寿司というと、玉子焼、レンコン、カンピョウ、ノリ…などを刻んだ、「刺身抜きで作る苦し紛れの寿司」というイメージがあり、5歳の娘の腹をリーズナブルに満たす目的で頼んだのですが、出てきたのは…
マグロ、サーモン、イカ、エビ、穴子などモリモリの海鮮丼!これで1200円とはコスパ抜群じゃないか。やはりこのお店、寿司がお得でした。
総合的にはかなり満足度の高いお店でした。待たずに食べられましたし穴場じゃないでしょうか。オススメです。
平砂裏海岸にて釣り開始
リキャンプ館山にチェックインしたのは14時を過ぎた頃。テントはサクッと設営し、釣りをするため平砂裏海岸へゴー。
徒歩5分とのことですが、キャンプサイトから子供を連れてゆっくり歩くと10分弱でしょうか。
さて釣れるかな?ちなみに釣りアプリ「タイドグラフBI」では、干潮から潮が動く15時から18時が釣り時と示しており丁度いい時間です。
強い向かい風が吹く中、投げ竿をセッティング。一般的な3本針のキス仕掛けに、チロリとジャリメを付けて渾身の一投。子供達にお手本を…と、まずは私自らゆっくりさびいてみるとすぐさまプルプルと手応えが。
釣れたのはクサフグ。
そしてここから怒涛のクサフグラッシュ。結局この日は2時間粘りましたが全てフグ。仕掛けもバシバシ切られて散々な結果に終わりました…。
「この釣り場、駄目かも…」と諦めかけましたが、「明日は絶対に釣る!」と意気込む子供達に気力を貰い、翌日の早朝リベンジに挑むことにしたのでした。
夕飯の主食はカップ麺
さて、この日の夕飯ですが、釣果0のため…食べ盛りの子供達の腹を満たすには、食材が圧倒的に足りません。
スーパーは車で数分だし、受付に売店もある…。
しかしこの日は、用意していた少々の肉は子供達に分け与え、私の足りない腹はカップ麺で満たす精進バーベキューの道をあえて選択しました。
…明日は必ず釣果を上げる…!ふつふつと込み上げる悔しさを気力に変え…ようとしたつもりが、カップ麺が意外とうまく、ビールも進んで満足感に包まれ夜9時に就寝。意気込んで眠れぬ夜を過ごすより結果的によかったかも。
平砂裏海岸にて早朝リベンジ
リベンジの朝は4時に起床。雨は降ってないけど風が強い…。
普段なら中止するレベルの強風でしたが、せっかくの釣りキャンプなので強行を決意。
子供たちもすんなり起きて黙々と準備を始めました。昨日はよほど悔しかった様子。嫁と末っ子だけテントに残し、平砂裏海岸へ向かいます。
タイドグラフBIによると、この日は朝4〜6時がちょうど時合。小潮ながら、この時間は貴重なチャンスのようです。
海岸に到着すると、平日にも関わらずフラットフィッシュ狙いのルアーマンがポツポツいます。やっぱり釣れる海なんだなよね?と期待を込めての一投目!
ブルブル!!…この引き…
…よもや…
…よもやだ…。
これから一時間投げ続けましたが、それでも止まないフグフィーバー。6月の平砂裏海岸、クサフグが激アツです。
堤防でリベンジ
「もうピーナッツソフトでも食べて帰ろうか…」と諦めて言うと、長女は即食い付きましたが、長男はこんな状況でも目を輝かせて大物を期待しています。
なんとかして魚らしい魚を釣らせたい…。
そこでrecamp館山チェックアウト後、ピーナッツソフト組と釣り組に分かれ、私は長男と車で15分ほど北上した場所にある実績の高そうな某堤防に移動し、再度リベンジすることに。
人気の堤防なのですが、この日は平日とあって先端付近のいいポイントに釣り座を構えることができました。おかげで釣果は良好!
まずは投釣りでメゴチ。
今回の釣りキャンプ初のフグでない魚。…おたまじゃくしと見まごうような極小メゴチでも嬉しいものです。
続いて小サバ!やっと食べられる魚をゲット!ここから小アジ・小サバがコンスタントに釣れはじめます。
更には良型のアジ!20センチを優に超える大型で、地元の常連さんからも喝采を浴びました。
そして正午を回った頃、ピーナッツソフトに走った長女が合流。
クーラーボックスを開き、武勇伝を語る私と息子に、「私はタイを釣る」と言うので、
「いやいや、タイはいないよここには…」「舐めたらあかんよ釣りを」と説いたのも束の間、娘の一投目はまさかの…
タイ釣れちゃったよ…チャリコだけど…。
子供の手のひらにのせてこの感じのサイズなのでリリースしましたが、サプライズゲスト登場で大変盛り上がりました。14時ころ終了。いやー楽しかった。
我が家で晩餐
17時ころ帰宅。
釣果は中アジ1、小アジ5、小サバ13。家族の晩御飯のおかずにちょうどよい量でした。
中アジは半身を刺し身、もう半身はカルパッチョに。小サバは竜田揚げ、小アジは素揚げに。釣りたての魚はうまい!
recamp館山はファミリーでの釣りキャンプにオススメ!
以上、リキャンプ館山の魅力と、釣りキャンプのオススメコースをレビューを交えてご紹介しました。
高規格で快適なキャンプを楽しみながら、釣果も期待できるとあって、リキャンプ館山はファミリーでの釣りキャンプにオススメです。
ただ、釣果を望むなら近隣の堤防に足を伸ばしたほうが無難かもしれませんね。
なお、ファミリーフィッシングにあたり、子供の釣竿選びや魚の釣り方については以下の記事を参考にしてみてください。
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以上、この記事が皆さんのキャンプ場選びの一助となれば幸いです。