シマノ「ホリデー磯(holiday ISO)」は、海釣り用の入門竿として、初心者を中心に多くの釣り人に使用されている、超人気釣竿です。
私が初めて購入した磯竿も「ホリデー磯」で、当時から人気でしたが、もう10年以上前の話になるので相当なロングセラー商品ですね。ウキフカセ釣りで堤防からチヌ(黒鯛)メインの五目釣りをするために購入しましたが、今もサブロッドとしてロッドケースに入っています。
今回は私もお世話になっている「ホリデー磯」について、製品の紹介、初心者へ堤防・磯釣り用にオススメする理由、私が実際に使用した感想をご紹介します。
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ホリデー磯ってどんな釣竿?
シマノ「ホリデー磯(holiday ISO)」はどのような釣竿か、SHIMANO公式サイトにはこうあります。
…カーボン素材を刷新することで軽快な操作性を実現。より多くの方が扱いやすくなりました。
…外装は本格志向のクールデザインを採用。
…ノーマルモデルはサビキやチョイ投げに適した3mのショートレングスから、磯の上物にも挑める5m30cmまでラインナップ。
パイプシートの遠投モデルは手軽なカゴサビキからマダイ、青物も射程に収める多彩な展開。
そして白塗り穂先を搭載し、アジの泳ぎやイカの乗りなど、感知能力に優れたアオリイカモデルは硬軟長短4アイテム。…
引用:SHIMANO
これらの特徴について、以下で掘り下げて説明します。
軽快な操作性
ホリデー磯の特徴の1つが「軽快な操作性」。
カーボン素材に関して昨今の技術の進歩は目覚ましく、ホリデー磯のようなエントリーモデルでも軽くて強度の高い高品質な素材が使われるようになってきています。
ホリデー磯のカーボン含有率は8~9割と高いため、軽量で扱いやすい竿になっています。
クールなデザイン
ホリデー磯の特徴の2つめはデザイン性の高さ。実売価格一万円以下ですが、凝ったデザインで安っぽさは感じられません。
製品ラインナップ
ホリデー磯の製品ラインナップは以下の通りです。
品番 | 全長(m) | 継数(本) | 仕舞寸法(cm) | 自重(g) | 先径/元径(mm) | 錘負荷(号) | 適合ハリス(号) | カーボン含有率(%) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1.5号 400 | 4.03 | 5 | 91.0 | 135 | 1.2/19.6 | 1~3 | 1~3 | 88.7 |
1.5号 450 | 4.50 | 5 | 103.0 | 150 | 1.2/19.7 | 1~3 | 1~3 | 90.1 |
1.5号 530 | 5.38 | 6 | 103.0 | 205 | 1.2/21.7 | 1~4 | 1.5~4 | 89.7 |
2号 300 | 3.00 | 4 | 85.0 | 110 | 1.7/19.7 | 10~15 | 1.5~4 | 88.6 |
2号 350 | 3.50 | 4 | 101.5 | 120 | 1.7/19.7 | 10~15 | 1.5~4 | 88.8 |
2号 400 | 4.05 | 5 | 91.0 | 140 | 1.4/19.6 | 1~4 | 1.5~4 | 90.3 |
2号 450 | 4.51 | 5 | 102.0 | 160 | 1.4/19.7 | 1~4 | 1.5~4 | 91.6 |
2号 530 | 5.38 | 6 | 102.5 | 220 | 1.4/22.7 | 2~5 | 2~5 | 91.1 |
3号 300 | 3.00 | 4 | 85.0 | 115 | 1.7/19.7 | 10~15 | 2~5 | 89.0 |
3号 350 | 3.50 | 4 | 101.5 | 135 | 1.7/19.7 | 10~15 | 2~5 | 89.2 |
3号 400 | 4.04 | 5 | 91.0 | 170 | 1.5/19.7 | 5~8 | 3~7 | 84.5 |
3号 450 | 4.51 | 5 | 102.0 | 200 | 1.5/19.7 | 5~8 | 3~7 | 86.6 |
3号 530 | 5.37 | 6 | 102.0 | 290 | 1.5/23.0 | 5~8 | 3~7 | 85.2 |
3号 400PTS | 4.00 | 5 | 94.0 | 200 | 1.6/20.0 | 5~8 | 3~7 | 85.0 |
3号 450PTS | 4.45 | 5 | 103.0 | 205 | 1.5/20.0 | 5~8 | 3~7 | 85.5 |
3号 530PTS | 5.30 | 6 | 103.0 | 280 | 1.5/25.1 | 5~8 | 3~7 | 90.0 |
4号 400PTS | 4.03 | 5 | 95.5 | 265 | 1.6/22.0 | 8~12 | 4~10 | 86.8 |
4号 450PTS | 4.45 | 5 | 104.0 | 270 | 1.6/22.0 | 8~12 | 4~10 | 85.6 |
4号 530PTS | 5.30 | 6 | 104.0 | 345 | 1.6/28.2 | 8~12 | 4~10 | 89.9 |
5号 450PTS | 4.45 | 5 | 104.0 | 285 | 1.6/22.0 | 10~25 | 5~12 | 84.3 |
5号 530PTS | 5.30 | 6 | 103.5 | 410 | 1.9/28.3 | 10~25 | 5~12 | 90.1 |
1.5号 450A | 4.50 | 5 | 103.0 | 150 | 1.2/19.7 | 1~3 | 1~3 | 90.1 |
1.5号 530A | 5.38 | 6 | 103.0 | 205 | 1.2/21.7 | 1~4 | 1.5~4 | 89.7 |
2号 450A | 4.51 | 5 | 102.0 | 160 | 1.4/19.7 | 1~4 | 1.5~4 | 91.6 |
2号 530A | 5.38 | 6 | 102.5 | 220 | 1.4/22.7 | 2~5 | 2~5 | 91.1 |
※出典:SHIMANO (表は横にスクロールできます。)
ノーマルモデル13種類、遠投モデル8種類、アオリイカモデル4種類の以上25種類と、非常に豊富なラインナップになっています。
これだけ多いと、どれを選んでいいか迷いますね…そこが唯一、初心者泣かせな点でしょうか。
ホリデー磯 初めての堤防・磯用オススメモデル
ここでは堤防・磯用釣竿を探す初心者に向けて、シマノ「ホリデー磯」のオススメモデルを紹介します。
仕様はビギナー向けなのに、ラインナップは25種類。この中から初心者に一本選んでもらうには無理があると思いますが、私がオススメするのは「ノーマルモデル3号400」。
「ノーマルモデル3号400」をオススメする理由
ホリデー磯シリーズで、初めての堤防・磯用釣竿として「ノーマルモデル3号400」をオススメする理由は、「操作性」「汎用性」「価格」の3点にあります。
まず、私が初心者用釣竿で機能として重視すべきと思う要素が「操作性」と「汎用性」です。
竿の扱いに慣れない初心者が、自分の身長の3倍以上ある軟らかい竿を振り回せば、必ずライントラブルを起こします。竿は出来るだけ短い方が操作しやすいです。
ただ、短すぎると、長い仕掛けを使えない、テトラや磯場で仕掛けが届かないなど不便になってきます。
その点、「3号」という固さは、竿が暴れるのを防ぎながら、ちょっとした遠投にも対応でき釣り方の幅を広げてくれます。
そして「400」(4m)の長さは、扱い易くかつ足下の障害物を避けた仕掛けの投入も可能な長さです。
つまり「3号400」は初心者に必要な操作性と汎用性を備えた万能ロッドと言えます。
次に重要だと思うのが「価格」。初心者の場合、いきなり高い竿を使うと、折ることを恐れ思いきったアクションを妨げる要因にもなり得ます。
また、地べたに直置きして傷付けたり、メンテナンスが十分に行き届かなかったりして、することがあるかもしれません。
やはり廉価な釣竿で扱い方を覚えてから、徐々にグレードアップしていくべきでしょう。
ただし、安過ぎる低品質の竿では不具合が発生したり、粗末に扱っても気にならず逆に竿の扱いを覚えないなんてこともあろうかと思います。
その点「ホリデー磯3号400」の実売価格は一万円程。高過ぎず安過ぎずの絶妙な価格設定だと思います。
私のホリデー磯 インプレ
私が購入したシマノ「ホリデー磯」のインプレを紹介します。
私のホリデー磯は「ホリデー磯XT 2号540」
購入したのは(確か)10年以上前だったと思いますが、今も問題なく使えています。耐久性が高いですね。
ガイドも目立った損傷なし。普通に使っていれば、10年経っても全然もちます。ちなみにお手入れは使用後、真水でジャブジャブ洗ってさっと拭いて乾かすだけ。
グリップ部分は「ノンスリップコート」が施されています。ザラッとした手触り。ここは現行のシリーズも同じですね。
2号5.4mのこの竿は、チヌやメジナ釣りを始めた当初、非常にお世話になりました。ただ正直、チヌ用に竿2号はちょっと硬過ぎると感じました。
警戒心の強いチヌには、1.5号程の細いハリスで攻めねばならず、そのハリスへの負担を軽くするためにはもっと軟らかい竿(1号~1.5号)が適しています。
リールのドラグ設定など他の要因もありますが、この竿で何度も大きなアタリをラインブレイクで逃し、苦汁をなめました。お陰で学ぶこともたくさんありましたが。
ともあれ、堤防・磯用の初めての一本としては非常に満足しています。愛着もわき、現在もサブロッド及び息子のメインロッドとして活躍中です。
なお、チヌ・メジナを本気で捕りに行くなら、中級者向けですがシマノ「鱗海AX」シリーズがオススメです。こちらもご参考まで。
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ホリデー磯は初心者の堤防・磯釣りに最適の一本
以上、SHIMANOのホリデー磯について、製品紹介、初心者へのオススメモデル、私が使った感想などをまとめました。
ホリデー磯について改めてポイントをあげると、
- 軽快な操作性とクールなデザインが特長
- 初心者の堤防・磯用なら「ノーマルモデル3号400」がオススメ
- 「ノーマルモデル3号400」は特に操作性、汎用性が高く、価格のバランスに優れている
- 10年以上使える高い耐久性
という訳で、多くの方に選ばれる人気の理由が、まとめながら改めて理解できた気がします。
初心者がエサ釣り用の堤防・磯用釣竿を買うなら、ホリデー磯は間違いない一本だと思います。
なお、以下の記事ではその他の磯竿について価格帯別にオススメを紹介していますのでご参考ください。
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以上、皆様の釣竿選びの参考になれば幸いです。